📊 公務員試験ガイド
公務員試験の難易度を職種別に徹底比較|倍率・試験内容・合格のしやすさ
「公務員試験って難しいの?」「どの試験が自分に合っている?」——最新の倍率データと試験内容から、あなたに合った試験が見つかります。
- 国家総合職から市役所SPI型まで12職種を網羅
- 倍率・筆記負担・面接比重の3軸で比較
- 近年の傾向と「今がチャンス」の理由も解説
「公務員試験」といっても、国家総合職から市役所のSPI型まで、試験の中身も難しさもまったく違います。
この記事では、主要な試験の「倍率」「筆記の大変さ」「面接の重要度」を整理し、それぞれの職種で「受かるまでにどれくらい苦労するか」を比較します。
まだどこを受けるか決まっていない人が、自分にぴったりの試験を見つけるためのガイドとして活用してください。
公務員試験の難易度は「3つの軸」で決まる
公務員試験の難易度を知るためには、以下の3つのポイントを見る必要があります。
- 倍率(何人に1人受かるか)
- 筆記試験の負担(勉強する科目の多さや、必要な勉強期間の長さ)
- 面接の比重(どれくらい人物や人柄が重視されるか)
ここで知っておくべきなのは、「倍率が低いからといって、必ずしも簡単ではない」ということです。たとえば、倍率が3倍で入りやすそうに見えても、面接がとても厳しければ合格するのは難しくなります。逆に、倍率が10倍と高くても、筆記試験さえ突破すれば面接は通りやすい試験もあります。
この3つの軸で見ていくと、同じ「公務員」でも難しさのポイントがまったく違うことがわかります。大切なのはランキングで優劣をつけることではなく、「自分の得意なことが活きる試験を見つけること」です。
【職種別】公務員試験の難易度を一覧で比較
| 職種 | 倍率の目安 | 筆記の負担 | 面接の比重 | 総合難易度 |
|---|---|---|---|---|
| 国家総合職 | 7〜10倍 | 非常に重い | 高い(官庁訪問) | ★★★★★ |
| 国家一般職 | 約3倍 | 重い(専門あり) | 中程度 | ★★★★ |
| 都道府県庁(上級) | 2〜5倍(自治体差大) | 重い(専門あり) | 高い | ★★★☆〜★★★★ |
| 特別区(東京23区) | 約3倍 | やや重い(専門あり) | 非常に高い(論文も) | ★★★☆ |
| 政令指定都市 | 3〜6倍 | 重い(専門あり) | 高い | ★★★☆〜★★★★ |
| 市役所(従来型) | 2〜4倍 | 中程度 | 高い | ★★★ |
| 市役所(SPI型) | 5〜8倍 | 軽い | 非常に高い | ★★☆〜★★★ |
| 国税専門官 | 約3倍 | 重い(専門あり) | 中程度 | ★★★☆ |
| 裁判所事務官 | 約5倍 | 重い(専門あり) | 中程度 | ★★★★ |
| 警察官 | 4〜5倍 | 軽い(教養のみ) | 高い+体力試験 | ★★★ |
| 消防官 | 5〜9倍 | 軽い(教養のみ) | 高い+体力試験 | ★★★☆ |
| 国立大学法人 | 5〜20倍超(大学差大) | 中程度(教養のみ) | 高い(大学ごと) | ★★★〜★★★★ |
※★は倍率・筆記・面接を総合した「受かるまでの大変さ」のイメージです。ランキングではなく目安としてお読みください。
※倍率は2024年度実施分を中心とした目安です。自治体・年度によって大きく変わることがあります。
国家公務員(総合職・一般職・専門職)
国家公務員のなかでもトップクラスの国家総合職は、2024年度の大卒向け試験で申込倍率が9.5倍にもなりました(受験倍率は7.9倍)。法律や経済学などの非常に難しい専門科目があり、勉強には最低でも1年かかります。さらに、合格後の「官庁訪問(各省庁での何回もの面接)」が事実上の本番であり、筆記も面接も両方とも負担が重い唯一の試験です。
大学院生向けの試験の倍率は2.0倍(受験倍率1.6倍)と低くなっていますが、これは試験が簡単になったわけではありません。優秀な大学院生が民間企業に流れている結果であり、求められる能力の高さは変わりません。
一方、国家一般職の倍率は約3倍です。専門科目はありますが、総合職ほどではありません。人事院の面接と官庁訪問があります。全国を転勤するイメージが強いかもしれませんが、国の地方事務局などの出先機関で働く場合は、転勤の範囲は比較的限られます。
国税専門官・裁判所事務官・労働基準監督官などの専門職は、倍率が約3〜5倍です。それぞれ会計学、憲法や民法、労働法といった特定の分野に絞った対策が必要です。志望動機がはっきりしている人が受けるため、受験生の真剣度が高いのが特徴です。
地方公務員(都道府県庁・政令市・特別区・市役所)
都道府県庁や政令指定都市は、自治体によって倍率の差が非常に大きいのが特徴です。たとえば大阪府(行政・大卒)の申込倍率は9.0倍ととても高い一方で、神奈川県の従来型(行政)の申込倍率は3.2倍です(実質的にはもっと低い可能性があります)。また、札幌市は5.7倍、仙台市は7.8倍と、大きな都市では一定の競争が起きています。倍率は「その自治体の人気」によって大きく変わるため、全国どこでも同じ難易度というわけではありません。
特別区(東京23区)の全体倍率は約3.1倍と過去最低レベルでした。特に2次試験(面接中心)の倍率は1.4〜1.6倍と非常に低いです。しかし、論文の配点がとても高いため、筆記試験の点数だけでは合格できないという独自の難しさがあります。
市役所は、自治体によって試験形式が大きく異なります。従来型(専門科目あり)、教養科目のみ、SPI型の3パターンがあり、どれを選ぶかで筆記試験の大変さがまったく変わります。最近の大きな特徴として、「専門科目がある従来型は倍率が低く(2〜4倍)、対策が手軽なSPI型は倍率が高い(5〜8倍)」という逆転現象が起きています。実際、神奈川県の秋季枠(SPI型)は申込倍率が6.1倍もありました。専門科目をしっかり勉強する覚悟があるなら、実は従来型のほうがライバルが少ないとも言えます。
※試験形式ごとの詳しい違いは、別の記事で解説しています。
自治体によって試験形式(従来型・教養のみ型・SPI型)がまったく違います。形式によって必要な勉強も変わるので、気になる自治体の試験形式は必ず事前に確認しましょう。
公安系(警察官・消防官)
公安系と呼ばれる職種は、筆記試験よりも体力と面接が重視されます。たとえば警察官(警視庁)の2024年度の最終倍率は男性で4.9倍、女性で4.0倍でした。筆記試験は教養科目のみで、学力的なハードルは他の市役所などと比べて高くありません。しかし、体力試験は基準点をクリアしなければ無条件で不合格になる「足切り」として厳しくチェックされます。筆記の合格ラインは超えやすいですが、その後の体力と面接で合否が決まるという構造です。
消防官(東京消防庁)の場合、大卒で受ける試験の倍率は約9.4倍、高卒程度は約4.9倍と、警察官よりもやや高い傾向があります。筆記試験では物理や化学などの自然科学が少し多めに出題されます。また、消防は警察以上に体力試験の配点が高く、結果が合否に直結します。
公安系では、体力試験の基準に届かないと、筆記や面接の点数が良くても不合格になります。警察や消防を目指す場合は、筆記の勉強と同時進行で体力づくりを始めましょう。
国立大学法人・独立行政法人
国立大学法人の職員は、大学によって倍率が大きく変わります。関東や関西の有名な大学では10〜20倍以上になることもありますが、全国平均で見ると2021年の3.0倍から年々下がり、2024年度は2.1倍まで落ち着いています。筆記試験は教養科目のみで専門科目はなく、面接は各大学で個別に行われます。転勤がないことや、ゆったりとしたキャンパスで働ける環境が人気の理由です。
一方、独立行政法人(JICA、UR、JETROなど)は採用人数がとても少ないため、数十倍から百倍近い高い倍率になります。誰もが知る民間の一流企業と同じくらい、入るのが難しいと考えておきましょう。
「倍率が低い=簡単」ではない理由
最近は公務員試験全体の倍率が下がってきていますが、だからといって「簡単に受かるようになった」わけではありません。これにはいくつかの理由があります。
ひとつは、筆記試験の合格ラインが下がっていることです。少し前までは6〜7割の正解が必要だった筆記試験が、今では4〜5割で通過できる自治体も珍しくない状況になっています。ある少し大きな都市では、一次試験を受けた65人のうち30人が受かっている(通過率約46%)というデータもあります。
筆記試験で差がつきにくくなった分、現在の公務員試験は「面接の結果」で最終的な合否が決まるようになっています。一部の市役所では、筆記試験の点数をチャラにして、純粋な面接の評価だけで最終合格者を決める方式を取り入れているほどです。
また、特別区のように2次試験(面接)の倍率が1.4〜1.6倍と非常に低いケースもありますが、これは「たくさんの人が辞退することを見越して、最初から合格者を多めに出している」からです。「倍率が低いから簡単」というよりも、「受かっても別のところに行く人が多いから」という背景があります。
筆記が得意なら専門科目がある従来型の試験、面接やコミュニケーションが得意ならSPI型、体力に自信があるなら警察や消防など、自分の強みが活きる試験を選ぶことが、合格への最短ルートです。
近年の傾向——公務員試験はどう変わっているか
ここでは、これから公務員試験を受けようと考えている人が知っておくべき、3つの大きな変化についてテンポよく解説します。
全体の倍率は下がり続けている
ここ5年間ほどで、ほぼすべての公務員試験で申し込む人の数が減り続けています。これは、子どもの数が減っていることや、民間企業が学生を採用しやすい状況であることが原因です。たとえば国立大学法人の場合、2021年には約8,200人いた申込者が、2024年には約5,200人にまで減り、倍率も3.0倍から2.1倍に下がりました。「公務員になる人が減っている」とも言われますが、これから受ける人にとって今は歴史的に見てとてもチャンスが大きい時期だと言えます。ただし、面接はしっかり厳しく見られるようになっている点には注意が必要です。
SPI型・新方式の自治体が急増中
最近、市役所などを中心に、公務員独自の難しい専門科目の試験をやめて、民間企業でも使うような試験内容で受けられる自治体が急増しています。これによって、民間企業と公務員のどちらも受けやすくなり、公務員になるチャンスは確実に広がっています。一方で、誰でも受けやすいため、先に見た神奈川県の例のようにSPI型の試験は倍率が高くなりやすいという特徴があります。逆に、専門科目をしっかり勉強する従来型は倍率が下がる傾向にあります。
※試験形式ごとの詳しい選び方については、別の記事で解説しています。
社会人経験者枠が拡大中
公務員になれる年齢の上限が、全国的に引き上げられています。なかには59歳まで受験できる自治体もあります。また、ITやデジタルに強い人、福祉の経験者、土木や建築の技術を持つ人など、明確なスキルを持った社会人を求める独自採用の色合いが強くなっています。社会人向けの枠では筆記試験が免除されたり軽くなったりすることが多く、面接やこれまでの仕事の経験で合否が決まるケースが増えています。
※社会人としての転職については、以下の記事も参考にしてください。
→ まだ間に合う!公務員試験 年齢制限|上限59歳・社会人採用一覧【2025-26最新】
よくある質問
公務員試験で一番簡単な職種はどれですか?
公務員試験の倍率は今後も下がり続けますか?
学歴が低くても公務員試験に受かりますか?
国家公務員と地方公務員、どちらが難しいですか?
働きながらでも合格できる試験はありますか?
まとめ
- 公務員試験の難しさは「倍率」「筆記の大変さ」「面接の重要度」の3つの軸で見る
- 職種によって受験のハードルがまったく違うため、倍率だけで選ばない方が良い
- 専門科目がある従来型はライバルが減り、手軽なSPI型はライバルが増えるという逆転現象が起きている
- 近年は全体的に倍率が下がっており、受ける側にとってはチャンスが大きい時期
- 自分の強みが活きる試験を選ぶことが、合格への最短ルート
職種別の面接対策
県庁に首席で入庁した実績者が、
サービスを開発しました。
サービス開発者:
青島 一平
AOSHIMA Ippei
AI公務員予備校 運営代表
県庁に首席入庁
入庁式にて、約400人の新入職員を代表して辞令を受領(以下の新聞記事参照)。
試験結果と資質を評価され、当時の中枢部署(知事直轄組織)に配属されました。
首席入庁時の新聞記事リンク ➡
働きながら博士号を取得(神戸大学大学院人間発達環境学研究科)
退職後、大手スキルシェアサイトで多くの受験生を支援
AIの活用で「面接対応力」を養ってほしいとの想いでサービス開発

県庁に首席で入庁した実績者が、
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県庁に首席で
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青島 一平
AOSHIMA Ippei
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県庁に首席入庁
当時の中枢部署(知事直轄組織)などで5年勤務
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新聞記事
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働きながら博士号を取得
(神戸大学大学院人間発達環境学研究科)
退職後、大手スキルシェアサイトで多くの受験生を支援
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自治体別の志望動機・自治体研究はこちら
AI公務員予備校が作成した志望動機の『質の高さ』を、ぜひご確認ください








