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社会人の面接の頻出質問

非正規から正規公務員へ会計年度任用職員から正職員の面接で聞かれること・回答例

面接官が確かめたいのは一つだけ。「自分が安定したいから正規を目指すのか、組織の力になりたいから目指すのか」。非正規の立場で見えた課題を、正規の立場で解決したいと語れれば、非正規の経験は強みになります。

監修:青島一平(元県庁職員・AI公務員予備校 代表)|公開 |更新

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Questions

非正規から正規を目指す面接で、聞かれること

非正規から正規を受ける面接では、ほぼ必ず次の質問が来ます。面接官の狙いはどれも同じで、「待遇のためではなく、貢献のために正規を目指しているか」です。

なぜ正規職員を目指すのですか?面接官の狙い動機が待遇ではなく貢献にあるか答えの軸非正規の立場で変えられなかった課題を、正規の立場で解決したい
非正規の経験を、どう活かせますか?面接官の狙い作業をこなしていただけでないか答えの軸自分で考えて工夫したことと、その結果
非正規のままではだめなのですか?面接官の狙い本気度答えの軸正規だからできること(制度の改善・長い目での計画)の違い
仕事の量も責任も増えますが、大丈夫ですか?面接官の狙い「今の延長」で考えていないか答えの軸すでに行動で示してきたこと+増える仕事への前向きな姿勢
なぜ今の自治体ではなく、うちなのですか?面接官の狙い今の職場への不満が理由でないか答えの軸志望先の施策への共感と、別の自治体で働いたから持てる視点
なぜ何年も非正規で働いていたのですか?面接官の狙い受け身で過ごしていなかったか答えの軸専門性を磨いた期間として、成長の流れで話す

面接官の本音を一言でいうと

「この人は、自分が救われたいから正規を目指すのか。それとも、組織と住民の力になりたくて目指すのか」。すべての答えを「自分が組織にどう貢献できるか」を軸に組み立ててください。

Template

回答の型:3ステップで約1分

「なぜ正規を目指すのか」には、この順で答えます。結論を先に言い、非正規で感じた限界を根拠にし、正規でやりたいことで締めます。面接カードやESの志望動機も同じ構成です。

1分の回答の時間配分合計 約60秒
結論
非正規での気づき
正規での展望
  • 1. 結論0〜10秒
  • 2. 非正規での気づき10〜40秒
  • 3. 正規での展望40〜60秒
  1. STEP 1約10秒

    正規職員として何に取り組みたいか

    「正規職員として、○○に取り組みたいです」と結論から入ります。経歴の説明から始めると、何が言いたいか伝わりません。

    「正規職員として、窓口の手続きの改善に企画の段階から携わりたいです」

  2. STEP 2約30秒

    非正規の立場で感じた限界

    回答の核心。現場で工夫したことと、それでも「非正規の立場では変えられなかったこと」を、具体的な場面で語ります。

    「改善の案は出せても、業務の流れを変えるところまでは関われませんでした」

  3. STEP 3約20秒

    正規になったら、何をするか

    非正規の経験があるからこそ見えている現場の課題を、正規の立場でどう解決するかで締めます。

    「3年間の窓口で得た住民の目線を活かし、使いやすい手続きをつくりたいです」

よくある失敗:経歴の説明から始める

「私は○年から○○課で…」と経歴から話し始めると、何が言いたいのか分からないまま時間が過ぎます。最初の一文で「正規として何をしたいか」を言い切ってください。

Examples

立場別の例文5パターン

会計年度任用職員か、民間の派遣・契約社員か、同じ自治体を受けるのかで、聞かれる質問と答えの向きが変わります。自分に近い立場を選んでください。色は回答の型のステップです。

  • STEP1 結論
  • STEP2 非正規での気づき
  • STEP3 正規での展望

市民課の窓口で3年。改善の提案から、実現する側へ

面接官なぜ正規職員を目指すのですか?

結論正規職員として、窓口の手続きの改善や、部署どうしの連携の仕組みづくりに、企画の段階から携わりたいと考えています。

非正規での気づき市民課の窓口で3年間、転入届などの受付を担当する中で、高齢の方が複数の窓口を行き来される姿を何度も見てきました。記入例の掲示を工夫するなど、自分にできることには取り組みましたが、窓口をまとめるような業務の流れの見直しは、会計年度任用職員の立場では提案までしか関われませんでした。

正規での展望3年間の窓口で得た市民の目線を活かして、どなたにとっても使いやすい行政サービスの実現に貢献したいです。

Difference

「非正規のままではだめなの?」には、立場の違いで答える

この質問は本気度を試すものです。「だめではないが、正規だからこそできることがある」という向きで、非正規と正規で関われる範囲の違いを、自分の経験で語ります。

仕事の中心非正規(会計年度任用職員など)決められた業務を正確にこなす正規職員判断・決裁・後輩の指導・組織の運営まで担う
制度・仕組み非正規(会計年度任用職員など)運用する(窓口・事務の実務)正規職員改善や新しい仕組みの企画に関われる
時間の長さ非正規(会計年度任用職員など)年度ごとの任用で、長い計画に関わりにくい正規職員異動を重ね、長い目で地域の課題に関われる
増える負荷非正規(会計年度任用職員など)—正規職員議会対応・予算の折衝・クレーム対応・繁忙期の長い勤務

言い方の例

「非正規の立場でも窓口の実務には関われました。ただ、住民の方が困っている手続きの流れそのものを変えるには、より広い裁量と責任が必要だと感じ、正規職員を目指しています。」

NGワード

「給料が上がらないので」「契約が不安定だから」「ボーナスが欲しい」。処遇の話は、この質問では絶対に出さないでください。

Rephrase

「何をしたか」を「なぜ・どう工夫したか」に変える

非正規の経験を話すとき、多くの人が業務の説明で終わってしまいます。面接官が知りたいのは、あなたが自分で考えて工夫したことと、その理由です。

  1. 書き直し 1

    窓口の受付

    前現在は窓口で住民票の交付や転入届の受付をしています。毎日多くの市民の方に対応し、丁寧な接客を心がけています。

    後窓口で、高齢の方が申請書の同じ箇所で迷われることに気づき、記入例の掲示を見やすく作り直しました。その箇所の問い合わせが減り、窓口の待ち時間の短縮にもつながりました。

    変えたところ:「丁寧に対応した」をやめ、気づき→自分の判断と行動→結果の順に言い換えた。

  2. 書き直し 2

    事務補助

    前課の事務補助として、書類の入力やファイリングを担当しています。

    後申請書の入力で同じ誤りが繰り返されていたため、誤りやすい項目の一覧を作って職員の方に共有しました。確認の手戻りが減り、課全体の処理が早くなりました。

    変えたところ:作業名を並べるのをやめ、自分から課の仕事を良くした場面を一つ選んだ。

  3. 書き直し 3

    派遣先での業務

    前派遣社員として、システムの運用と問い合わせ対応をしていました。

    後問い合わせの内容を分類し、よくある質問をまとめた手順書を作りました。新しく入った人でも同じ対応ができるようになり、対応の時間が短くなりました。

    変えたところ:「言われたことをやった」ではなく、仕組みを変えて周りの仕事を楽にした話にした。

「非正規だからこそ」を強みの言葉にする

「非正規として現場で住民の声を直接聞いてきたからこそ、制度の足りないところに気づけた」「複数の部署を経験したからこそ、部署をまたぐ視点がある」。引け目ではなく、新卒にない強みとして堂々と語ってください。

NG

やってはいけないNG回答3つ

非正規から正規を目指す人が陥りやすい失敗です。自分の答えが当てはまっていないか確かめてください。

  1. NG 1

    「安定」「待遇」が動機の中心

    「非正規のままだと毎年の更新が不安です。正規になれば安定して長く働けますし、福利厚生にも魅力を感じています。」

    なぜダメか:安定や福利厚生は「自分にとってのメリット」で、組織や住民にとっての価値ではありません。「安定を手に入れたら、それ以上努力しないのでは」と判断されます。

    こう直す:本音が安定でも、面接で話す動機は「正規でなければできない貢献」に置き換える。

  2. NG 2

    今の職場への不満・愚痴

    「非正規への扱いがひどく、正規職員と同じ仕事をしているのに給料が全然違うので、もう限界です。」

    なぜダメか:事実でも、口にした瞬間にマイナスです。「組織の欠点ばかりに目を向け、人のせいにする人」に見えます。

    こう直す:「不満の解消」ではなく「より大きな役割への挑戦」として語り直す。

  3. NG 3

    作業内容の報告で終わる

    「現在は窓口で住民票の交付や転入届の受付をしています。丁寧な接客を心がけています。」

    なぜダメか:マニュアルどおりの作業の説明は「誰でもできること」の証明にしかなりません。

    こう直す:業務の中で自分が考えて工夫したことと、その結果を一つ話す。

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Follow-up

深掘り質問5つと答え方

最初の答えがうまくいっても、面接官はそこから深掘りしてきます。次の質問は、非正規から受ける人に高い確率で聞かれます。

  1. 1「非正規のままでは、だめなのですか?」

    本気度を試す質問です。正規と非正規で関われる範囲の違いを、自分の経験で語ります。

    例「だめではありません。ただ、手続きの流れそのものを変えるには、正規職員としての裁量と責任が必要だと感じています。」

  2. 2「正規になると仕事の量が何倍にもなりますが、覚悟はありますか?」

    特に短時間勤務の人によく聞かれます。「体力には自信があります」だけでは弱く、すでに行動で示してきたことを添えます。

    例「今も繁忙期には優先順位を工夫し、自分から担当の範囲を広げてきました。仕事が増えることは、それだけ地域に貢献できる機会だと考えています。」

  3. 3「非正規の経験で、いちばん大変だったことは何ですか?」

    苦労話ではなく、立ち直る力を見ています。大変だった事実は短く、どう乗り越えたかに時間を使います。

    例「制度が変わった直後に窓口が混乱した際、職員の方と相談して、よくある質問の一覧を作り、問い合わせに落ち着いて対応できるようにしました。」

  4. 4「正規職員になったら、具体的に何がしたいですか?」

    志望の本気度の最終確認です。志望先の具体的な施策や課題に触れて答えます。

  5. 5「なぜ何年も非正規で働いていたのですか?」

    受け身で過ごしていたのではないかという質問ですが、焦らずに。非正規の期間を「力をつけた期間」として、成長の流れで話します。

    例「最初は○○の力が足りていませんでしたが、実務を通じて身につけてきました。正規職員の責任を果たせると考えられたので、このタイミングで受験を決めました。」

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非正規からの面接の深掘りを、本番の前にAIで練習する

答えを用意しても、「非正規のままではだめなの?」で処遇の話がこぼれれば台無しです。AI公務員予備校なら、あなたの受験先と経歴に合わせて、回答づくりから声での深掘りの練習までできます。

  • 面接回答作成AIチャット(使い放題)「なぜ非正規から正規を目指すのですか?」と質問を指定すると、受験先に合わせた回答案・★評価・改善案と、次に聞かれそうな質問3つが返ってきます。
  • AI音声模擬面接(15分)深掘りしてほしいテーマに「非正規の経験」「正規を目指す理由」を入れておくと、AI面接官が声で深掘りしてきます。終わると評価レポート(PDF)が届きます。
  • ES作成AIチャット(使い放題)面接カード・ESの「志望動機」「職務経験」の設問を指定すると、受験先に合わせた回答案・★評価・改善案が返ってきます。
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正規を目指す理由を、AIに採点してもらう

無料体験のES採点なら、受験先と設問を入れて自分の答えを貼るだけで、AIが点数と直すところを返してくれます。面接で話す内容も、文字にして貼れば確かめられます。

  1. 1受験先(例:○○市 社会人採用)を入れる
  2. 2設問に、下の文をコピーして貼る
  3. 3自分の答えを貼って採点する

設問に貼る文非正規職員としての経験を踏まえ、正規職員を目指す理由を教えてください。(300字程度)

Apply

会計年度任用職員に応募するときの志望動機

これから会計年度任用職員として働きたい人の面接でも、見られることは同じです。「働きやすさ」だけでなく、住民や職員をどう支えたいかと、すぐに使える力を一つずつ入れます。聞かれることは、志望動機・これまでの仕事・勤務の条件(曜日・時間)が中心です。

  • 事務補助に初めて応募する

    子育てをしながら働ける場所を探す中で、市の窓口で職員の方に丁寧に案内していただいた経験から、今度は自分が住民の方を支える側に立ちたいと考え、応募しました。前職の事務で身につけたパソコンの操作と正確な書類の確認を活かし、職員の方が住民対応に集中できるよう、確実に業務を支えたいと考えています。

    • 「働きやすさ」だけにせず、住民・職員を支えたい理由を一つ入れる。
    • 前職などで身につけた、すぐに使える力(事務・PC・接客)を具体的に言う。
  • 同じ職場で次の年度も続ける

    この1年間、○○課で受付と書類の確認を担当し、繁忙期に問い合わせが集中する時期の段取りを覚えてきました。記入の誤りが多い箇所をまとめて職員の方に共有したところ、案内の資料に反映していただけました。次の年度も、覚えた段取りを活かして、より早く正確に業務を支えたいと考えています。

    • 続けて働く場合は「この1年で何を覚え、何を工夫したか」を具体的に。
    • 次の年度に、何をもっとできるようになるかで締める。

将来、正規を目指すなら

会計年度任用職員として働く期間は、行政の現場を知る貴重な経験になります。日々の仕事の中で「自分で工夫したこと」を記録しておくと、正規の試験の面接でそのまま話せる材料になります。

Brush up

回答を仕上げる3つのコツ

  1. 01

    「作業」を「思考」に変える

    話すエピソードは「何をしたか」ではなく「なぜそうしたか」「どう工夫したか」を中心に組み直します。

  2. 02

    志望先の施策を3つ調べておく

    「なぜこの自治体か」「正規で何がしたいか」に答えるには、志望先の情報が欠かせません。総合計画や施政方針、最近の発表を確かめ、自分の経験と結びつく点を探します。

  3. 03

    「非正規だからこそ」を武器にする

    現場で住民の声を聞いてきたこと、複数の部署や職場を経験したことは、新卒にない強みです。引け目ではなく、差がつく点として語ります。

話す前の最終チェック

  • 最初の一文で「正規として何をしたいか」を言っている
  • 給料・契約・福利厚生の話が入っていない
  • 自分で考えて工夫したことが一つ入っている
  • 今の職場(自治体)への不満や批判が入っていない
  • 志望先の具体的な施策・課題が一つ入っている
  • 声に出して1分前後に収まる

Q&A

非正規から正規を目指す人のよくある質問

非正規の経歴は、面接で不利になりますか?

非正規であること自体は不利になりません。面接官が見るのは雇用形態ではなく、その経験から何を学び、どう活かすかです。現場で実務を積んだ人は、行政の仕組みや住民の困りごとを肌で知っている点で、新卒にない強みがあります。ただし「安定したい」「待遇を良くしたい」が主な動機だと見抜かれると不利になります。

会計年度任用職員の経歴は「職歴」として書いていいですか?

書いてかまいません。会計年度任用職員は地方公務員法に基づく任用で、履歴書や面接カードに職歴として書けます。社会人経験者枠の受験資格に必要な職務経験の年数に数えられるかどうかは自治体によって違うので、必ず募集要項で確かめてください。

今の職場の上司に「受験する」と伝えるべきですか?

同じ自治体の正規を受ける場合は、面接官に今の職場の上司や同僚が含まれることもあるので、事前に伝えておくほうが無難です。別の自治体を受ける場合は任意ですが、面接の日程のために勤務の調整が必要になることもあります。状況に応じて判断してください。

非正規の期間が10年以上あります。年齢的に厳しいですか?

年齢の要件を満たしていれば受験できます。社会人経験者枠では、30代後半〜40代で合格する人も珍しくありません。「なぜ正規を受けなかったのか」と聞かれることはありますが、その期間を「専門性を磨いた期間」として説明できれば問題ありません。

一度落ちました。もう一度受けても大丈夫ですか?

大丈夫です。再挑戦そのものがマイナスに見られることはありません。「前回の面接で○○が課題だと分かり、この1年で△△を改善した」と話せれば、あきらめない粘り強さとして伝わります。会計年度任用職員の場合は、日々の仕事ぶりも見られていることを意識してください。

併願していることは正直に言うべきですか?

嘘をつく必要はありませんが、併願先をすべて並べる必要もありません。聞かれたら「公務員試験を複数受けています」程度にとどめ、「その中でも御市を第一志望にしている理由」を具体的に話すことに集中してください。

→ 「併願状況」の書き方・答え方

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あわせて準備したい質問

Series

社会人の経歴は、3問セットで聞かれる

「なぜ今の仕事を辞めて公務員に?」「空白期間は何をしていた?」「なぜ非正規から正規を目指す?」は、どれも経歴の節目を別の角度から確かめる質問です。どれを聞かれても「だから公務員で○○をしたい」に着地するよう、軸をそろえておきましょう。

  1. 1「なぜ今の仕事を辞めて公務員に?」退職理由・転職理由の伝え方答え方を見る →
  2. 2「空白期間は何をしていましたか?」卒業後・退職後の無職期間の説明答え方を見る →
  3. 3この記事「なぜ非正規から正規を目指すのですか?」会計年度任用職員・派遣・契約社員から

職種別の面接対策

青島一平

この記事の監修

青島 一平 AI公務員予備校 代表

  • 元県庁職員(知事直轄の部署などで5年)
  • 博士(神戸大学大学院)
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