PUBLIC SERVANT INTERVIEW
公務員試験 面接カード「自己PR」の書き方と例文4選
「自己PRに何を書けばいいかわからない」「ありきたりな内容になってしまう」——そんな悩みを、書き方の型と例文で解決します。新卒にも社会人にも対応。
- PREP法で誰でも書ける「型」を解説
- 新卒2パターン+社会人2パターンの例文付き
- 面接で深掘りされるポイントと準備法も網羅
面接カードの自己PRは、面接本番において面接官が「どんな質問をするか」を決める「面接の質問の設計図」となる重要項目です。
しかし、多くの方が「何を書けばいいか分からない」「協調性や責任感など、みんな同じような内容になってしまう」と悩んでいます。
この記事では、公務員試験ならではの評価軸に合わせた自己PRの「型」と「強みの選定方法」を分かりやすく解説し、新卒・社会人それぞれの具体的な例文4パターンを紹介します。
最後には、自己PRの文章をAIと一緒に作れる便利なツールも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
公務員の面接カードで「自己PR」が重要な理由
面接カードは単なる書類ではなく、面接官があなたに対して「どんな質問をするか」を設計するための重要な材料になります。
面接官はコンピテンシー評価(過去の行動から将来の働きぶりを予測する手法)を行っています。例えば「自発的に業務効率化の工夫をしているか」「相手の立場に合わせて適切に対応しているか」など、「どんな性格か」ではなく「過去に具体的にどう行動したか」を見ています。
民間就活との決定的な違いはここにあります。民間企業では「利益の最大化」や「競争心」が評価されやすいですが、公務員は「全体の奉仕者」として住民との調整力・粘り強さ・チームワークが何よりも重視されます。
⚠ 注意
民間向けの自己PRをそのまま流用するのは、公務員試験では逆効果になる可能性があります。公務員に求められる素養に焦点を当てて書き直す必要があります。
自己PRの型 ― PREP法で組み立てる
自己PRの基本構成は、分かりやすく説得力のある「PREP法」で組み立てるのが鉄則です。(※なお、STAR法はガクチカを書く際に適しています。詳しくはガクチカの書き方記事をご覧ください)
💡 ポイント
最後のP(公務への貢献)を忘れないことが重要です。ここが民間就活との最大の違いであり、強みを述べるだけで終わると「で、うちの役所で何ができるの?」と思われてしまいます。
「強み」の選び方 ― ありきたりで終わらないコツ
公務員試験で評価されるトップ8の強み(協調性、傾聴力、コミュニケーション能力、責任感、客観性、誠実さ、論理的思考力、事務処理能力)は大半の受験者が使うため、そのまま書いただけでは他の受験者に埋もれてしまいます。
差別化の方法としては、強みの「掛け算」で解像度を上げるのが効果的です。例えば「傾聴力」だけでなく「傾聴力 × 行動力」とすることで、「相手の話を聞くだけでなく、具体的な解決行動に移せる」という独自性が生まれます。また、「コミュニケーション能力」を「橋渡し役になれる力」のように自分の言葉に言い換える(パラフレーズ)ことで、面接官の記憶に残りやすくなります。
僕自身、行政書士として多くの方の書類作成をサポートしてきましたが、「協調性があります」だけでは書類審査を通過しにくいのは行政書士の申請書も面接カードも同じです。大事なのは「具体的に何ができるのか」を相手がイメージできる言葉にすること。「強みの掛け算」は、そのための最も簡単な方法だと思います。
| よくある表現 | 掛け算で差別化した表現 | 公務員の業務での活かし方 |
|---|---|---|
| 傾聴力 | 傾聴力 × 行動力 | 住民の声を聞いて具体的な改善提案に繋げる |
| 責任感 | 責任感 × 巻き込み力 | 部署横断のプロジェクトでも最後まで推進できる |
| コミュニケーション能力 | 橋渡し役になれる力 | 住民と庁内の間に立って合意形成を図る |
例文4選(新卒2パターン+社会人2パターン)
以下の例文は、すべてPREP法の構成に沿って200〜300字程度でまとめています。あくまで「方向性の参考」ですので、そのままコピーして使わず、必ずご自身の経験に置き換えて作成してください。
パターン① 新卒 ×「傾聴力 × 行動力」(アルバイト経験)
私の強みは、相手の声に耳を傾け、改善行動に移せる「傾聴力と行動力」です。この強みは3年間の飲食店アルバイトで培いました。ある時、常連客の何気ない一言から、メニュー表記が分かりにくく注文ミスを誘発していることに気づきました。そこで私は、お客様の声を整理して店長にメニュー表の改善を提案し、新しい表記に変更してもらった結果、注文ミスを大きく減らすことができました。この強みを活かし、窓口対応や住民の皆様の声をしっかりと汲み取り、実際の施策に反映する業務で貢献したいと考えております。
この例文のポイント:「傾聴力」を起点として実際の「行動」に繋げたエピソードになっており、公務員に求められる自発的な改善意欲が伝わります。
パターン② 新卒 ×「調整力」(ゼミ活動)
私の強みは、立場の異なるメンバーの意見を調整し、合意点を見つける力です。ゼミの4人チームでの共同研究でこの力を発揮しました。研究テーマの方向性で意見が割れた際、私は各メンバーの主張を丁寧にヒアリングして整理し、それぞれの意見の共通点を可視化しました。その結果、対立を乗り越えて全員が納得する方向性を導き出し、研究を成功させることができました。住民の方々や関係機関、庁内部署など、多様な立場の調整が常に求められる行政業務において、この調整力を活かして貢献したいです。
この例文のポイント:対立した意見をまとめるプロセスが具体的に書かれており、役所内の部署間調整や住民対応での活躍がイメージしやすくなっています。
パターン③ 社会人 ×「課題発見 → 業務改善力」(事務職経験)
私の強みは、現場の業務課題を発見し、改善策を提案・実行する力です。前職の事務部門で5年間、この力を磨いてきました。例えば、月次報告書の作成に毎回3日かかっていた工程を分析した結果、フォーマットの不統一が原因だと気づきました。そこで私はテンプレート化と入力ルールの統一を部署内に提案・徹底し、部署全体の作業時間を約40%短縮することに成功しました。行政の現場における業務効率化や、より良い住民サービスの提供に向けた改善提案において、この経験を活かしたいと考えております。
この例文のポイント:「作業時間を約40%短縮」と数字を入れることで、改善の規模感と客観性が効果的に伝わります。
パターン④ 社会人 ×「寄り添う力」(営業職経験)
私の強みは、相手が言葉にしていない本当のニーズを引き出し、信頼関係を築く「寄り添う力」です。これは法人営業を7年間担当する中で培いました。担当先の企業が表面的には「コスト削減」を求めていた際、対話を重ねる中で本当の課題は「業務の属人化」にあると特定しました。表面的な要望だけでなく、その奥にある課題に合った提案に切り替えた結果、強い信頼を得て長期契約に繋がりました。住民の方が窓口で伝えきれない本当の困りごとを汲み取り、適切な支援へと繋げる業務で貢献したいです。
この例文のポイント:営業の「売上」ではなく、「顧客の潜在ニーズを引き出す」という公務員にも通じるプロセス(傾聴力・課題解決力)に焦点を当てています。
社会人が実績を書くときの3つの注意点
※このセクションは社会人受験者向けです。新卒の方は読み飛ばしていただいて構いません。
1. 民間の実績は「公務員向け」に変換する
「売上〇〇万円達成」という実績は、そのままでは公務員試験で評価されにくくなります。公務員には売上目標がないからです。売上を上げた結果ではなく、そのプロセス(顧客ニーズの引き出し=傾聴力、関係部署との調整=調整力など)に注目し、汎用的なコンピテンシーとして変換しましょう。
2. 数字はプロセスの客観性を示すために使う
💡 ポイント
数字は売上自慢ではなく、改善の規模感を伝えるために使いましょう。
「業務を改善した」と書くより「作業時間を40%短縮した」と書く方が、改善の度合いが客観的に伝わります。営業成績の社内順位などをそのまま出すのではなく、プロセス改善の規模感を示す数字として活用してください。
3. 転職理由・志望動機との一貫性を保つ
自己PR・転職理由・志望動機は三位一体です。ここに矛盾があると、面接で「それなら前の会社でもできるのでは?」と鋭く突かれます。「民間で培った強み」から「しかし民間の枠組みでは限界を感じた」、だからこそ「公務でこそ活かせる」という一本の論理を通すことが大切です。
面接で深掘りされるポイントと準備法
面接カードに書いた自己PRは、面接本番で必ず深掘りされます。以下のような典型的な深掘り質問を想定し、回答を準備しておきましょう。
回答のコツ
あなたの思考プロセスを確認する質問です。その時に感じた課題意識や目的を答えましょう。
回答のコツ
協調性や調整力を確認する質問です。独りよがりな行動になっていなかったか、客観的な事実を伝えます。
回答のコツ
強みの「再現性」を確認する最も厳しい質問です。エピソードは最低3つ準備しておきましょう。
回答のコツ
公務への応用力を確認する質問です。志望先の具体的な業務内容と結びつけて答えます。
対策として、自己PRのエピソードは1つだけでなく最低でも3つは準備しておきましょう。1つしかないと「他には?」と聞かれたときに言葉に詰まってしまいます。また、面接カードにはあえて「全部書かない」ことで、面接官が質問したくなる「フック(余白)」を作っておくのも有効なテクニックです。
面接官が「他には?」と聞いてくるのは、意地悪ではなく「この人の強みは本物か?」を確かめたいだけです。AI公務員予備校を開発する中で多くの受験者の面接練習を見てきましたが、エピソードを3つ持っている人と1つしかない人では、面接の安定感がまるで違います。
よくある質問
まとめ
- 自己PRはPREP法(結論→理由→具体例→公務への貢献)で組み立てる
- 「強み」は掛け算や言い換えで自分だけの表現に磨く
- 社会人は民間の実績を「公務員向け」に変換する
- 面接での深掘りに備え、エピソードは3つ以上準備する
- 面接カードの文字数は9割以上埋める
自己PRは「自分の強み」と「公務への貢献」を論理的に結びつけるためのプレゼン資料です。今回紹介した型に沿って書けば、誰でも説得力のある自己PRが作れるはずです。
もし一人で書くのが難しいと感じたら、AIと対話しながら効率よく作成する方法もあります。ぜひ以下のツールも活用してみてください。
職種別の面接対策
県庁に首席で入庁した実績者が、
サービスを開発しました。
サービス開発者:
青島 一平
AOSHIMA Ippei
AI公務員予備校 運営代表
県庁に首席入庁
入庁式にて、約400人の新入職員を代表して辞令を受領(以下の新聞記事参照)。
試験結果と資質を評価され、当時の中枢部署(知事直轄組織)に配属されました。
首席入庁時の新聞記事リンク ➡
働きながら博士号を取得(神戸大学大学院人間発達環境学研究科)
退職後、大手スキルシェアサイトで多くの受験生を支援
AIの活用で「面接対応力」を養ってほしいとの想いでサービス開発

県庁に首席で入庁した実績者が、
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青島 一平
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