【自治体研究】山口県庁
▶ 面接対策用 自治体研究
県の公式計画から読み解く!
山口県の自治体研究<完全版>
面接・グループディスカッション(GW)の前に知っておくべき9テーマを整理しました。山口県が力を入れている施策やキーワードを確認できます。
山口県が公表する公式の総合計画に基づいて作成しています
根拠資料:『やまぐち未来維新プラン』(計画期間 2022〜2026年度)
※ 施策名・固有名詞・数値はすべて原文に基づいて記載しています
志望動機・面接カードの作成に
「計画の将来像」や「重点戦略」を読んで、自分の志望動機に使えるキーワードや施策を見つけましょう。具体的な施策名を盛り込むと説得力が増します。
面接直前の最終チェックに
9テーマの中から、自分が聞かれそうな分野を開いて「課題→目指す姿→取り組み」の流れを押さえておくと、深掘り質問にも対応しやすくなります。
計画の将来像
山口県の最上位計画「やまぐち未来維新プラン」は、人口減少の進行やコロナ禍、デジタル化・脱炭素化といった急速な環境変化に対応するため、新たな県政運営の指針として策定されたものです。計画期間は2022年度から2026年度までの5年間で、目指す将来像として「安心で希望と活力に満ちた山口県」の実現が掲げられています。
これまでの県づくりの成果を土台に、山口県の強みを活かしつつ潜在力を引き出して大きく伸ばしながら、山口ならではの豊かな未来を実現していくことが重要とされています。
3つの維新(計画の柱)
1. 産業維新
山口県の強みを最大限に活かし、活力の源となる産業力を大きく伸ばすことが目標とされています。
2. 大交流維新
新たな人・モノの流れを創出・拡大し、山口県の活性化につなげていく方針が示されています。
3. 生活維新
誰もが豊かさと幸せを感じながら、いつまでも安心して暮らし続けられる基盤づくりが進められています。
4つの視点(横断的戦略)
安心・安全
コロナの経験も踏まえ、県民の命と健康を守り、災害に強い基盤整備が推進されています。
デジタル
デジタル技術の活用により、新たな価値の創造と生活の利便性向上が図られています。
グリーン
2050年カーボンニュートラルの実現に向けた、産業分野を含む社会変革の促進が掲げられています。
ヒューマン
新たな時代を担う人材を育成し、若者を中心とする新たな人の流れの創出が目指されています。
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9つのテーマ別 詳細まとめ
関心のあるテーマは、深掘りに備えて徹底的に対策しましょう!
コロナ禍の経験を通じて、県民の命と健康を守ることの重要性が改めて浮き彫りになりました。地球温暖化の進行で自然災害が頻発化・激甚化しているほか、県が管理する公共施設の老朽化も急速に進んでいます。治安面では、刑法犯認知件数こそ減少傾向にあるものの、うそ電話詐欺の被害件数が増加に転じており、高齢者が関係する交通事故への対策も引き続き求められています。
自助・共助の取組を促進しつつ、ハード・ソフト両面の防災対策を着実に進め、県民が安心して暮らせる社会の実現が目指されています。
- 自主防災組織の活性化や、緊急輸送道路の橋梁耐震補強・河川改修・ダム建設等の推進
- AIを活用したSNS自動検出システムによる災害時の情報収集力の強化
- 離島架橋等での3次元データ作成や、小規模橋梁へのAI点検・診断システムの開発などインフラメンテナンスの高度化
- うそ電話詐欺被害防止のためのコールセンターによる注意喚起や、「ゾーン30プラス」の整備・可搬式オービスの活用による交通安全対策の強化
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25〜39歳の女性人口の減少やコロナ禍の影響もあり、少子化が想定を上回るスピードで加速しています。既婚者の理想の子どもの数は2人以上が90%を超えている一方で、その希望が叶う環境の整備は道半ばです。児童虐待相談対応件数の増加傾向も深刻で、グローバル化やデジタル化に対応できる新たな時代の人材育成も急がれています。
結婚から妊娠・出産・子育てまで切れ目のない支援体制を充実・強化し、少子化に歯止めをかけることが目標とされています。
- 「やまぐち結婚応縁センター」を核とした出会いから成婚までの一貫した支援
- 「やまぐち版ネウボラ」の推進による妊娠期から子育て期までの伴走型支援体制の充実
- 児童虐待の発生予防から社会的自立に至るまでの切れ目のない対策強化と里親委託の推進
- 「やまぐちスマートスクール構想」によるICT環境を活かした個別最適な学びの実現
- コミュニティ・スクールを活かした「やまぐち型地域連携教育」の推進
高齢化の進展で医療ニーズが増大するなか、県全体の医療を支える県立総合医療センターの老朽化・狭隘化が著しい状況にあります。若手医師の数は回復傾向にあるものの、地域偏在・診療科偏在は解消されていません。介護人材も今後さらに不足が見込まれており、コロナ禍で外出や運動の機会が減ったことによる県民の健康への影響も懸念されています。
健康寿命の延伸と、誰もが住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けられる医療・福祉体制の充実が目標に据えられています。
- 県立総合医療センターの全面的な建替えを基本とした抜本的な機能強化
- 5Gなどのデジタル技術を活用した遠隔医療の提供と、へき地医療支援センターの充実・強化
- ICT・介護ロボットの活用による介護現場の業務効率化と地域包括ケアシステムの深化・推進
- 「やまぐち健幸アプリ」を活用した健康状態の「見える化」と、健康経営企業による働く世代の健康増進の拡大
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工業製造品出荷額の約7割を基礎素材型産業が占めるため、産業部門からの温室効果ガス排出割合が全国の約2倍と高く、脱炭素化への対応と国際競争力の維持・向上が大きな課題となっています。EV化の進展に伴う自動車産業の電動化シフトへの対応も急がれるところです。県内企業の後継者不在率は71.0%(2021年)と全国ワーストクラスで、農林水産業の担い手の減少も深刻な状況にあります。
山口県の強みを最大限に活かした「産業維新」の推進により、産業力を大きく伸ばしていくことが掲げられています。
- 環境・水素等のエネルギー、医療、バイオ、デジタルなど重点成長分野の発展・拡大
- 産業のあらゆる分野でのDX・GXの加速とイノベーション創出の促進
- デジタル化・グリーン化に関連する成長企業への戦略的な企業誘致と産業基盤の整備
- 「農林業の知と技の拠点」等を核としたスマート農林水産業の育成と担い手の安定的確保
高度経済成長期以降に整備された社会インフラが更新時期を迎え、老朽化対策の費用平準化と予防保全的な維持管理が重要になっています。自然災害の頻発化・激甚化を受けて、交通ネットワークの多重化といった広域的なインフラ整備の必要性も高まっているところです。地方ローカル線や生活バス路線は利用者減で維持が困難になりつつあり、離島や過疎地域では光ファイバ網や5G等の情報通信インフラの未整備も課題として残っています。
災害に強い強靭な社会インフラの整備と、持続可能なまちづくり・生活交通の確保が目標に据えられています。
- 高規格道路や主要幹線道路の整備による広域的な交通インフラの多重化
- AI等のデジタル技術を活用した社会インフラの点検・診断・変状監視システムの構築(建設DXの推進)
- 防災を取り入れた立地適正化計画の策定促進と、「ウォーカブルなまちづくり」の推進
- デマンド型乗合タクシーなど多様な交通システムの導入と、県内全域での光ファイバ網・5G利用環境の整備促進
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国が「2050年カーボンニュートラル」を宣言したことに伴い、グリーントランスフォーメーション(GX)による社会経済の変革が求められています。県民1人1日当たりの家庭排出ごみ量は全国平均を上回っており、プラスチックごみや食品ロスの削減が課題です。海洋ごみの大量漂流・漂着も深刻で、自然保護活動の担い手の高齢化や野生鳥獣による農林業被害の高止まりも見逃せない問題となっています。
気候変動に対応した持続可能な社会の構築が目指されており、温室効果ガス排出削減の「緩和策」と影響防止・低減の「適応策」を両輪とした対策が進められています。
- 再生可能エネルギーの導入促進と分散型エネルギーの活用によるエネルギーの地産地消
- ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)をはじめとした省エネ水準の高い住宅の普及促進
- 廃棄物の3R県民運動の展開と、海洋ごみの発生抑制から回収・処理までの一体的な取組
- エコツーリズムの推進による自然保護への関心拡大と、デジタル技術を活用した環境教育・環境学習の展開
コロナ禍で社会のデジタル化の遅れが浮き彫りになり、DX推進が強く求められるようになりました。県庁内でも前例踏襲や縦割り意識、デジタル技術の知識不足がDX推進の障壁になっていると指摘されています。行政手続のオンライン化は全国的にも遅れ気味で、離島や過疎地域ではデジタル・デバイド(情報格差)の解消も急務です。県債残高は依然として高い水準にあり、社会保障関係経費の増加が見込まれるなかでの行財政運営の難しさも増しています。
デジタル技術で新たな価値を創造し、県民誰もがその恩恵を享受できる社会の実現が目指されています。
- やまぐちDX推進拠点「Y-BASE」を核とした地域課題の解決と新たなビジネス創出
- BPR(業務改革)の徹底と、行政手続のオンライン化・AI・RPAの導入による業務の効率化・自動化
- 5Gや光ファイバ網の整備促進による「誰一人取り残さない」デジタル社会の実現
- 官民連携(PPP/PFI)の推進と公共施設マネジメントによる持続可能な行財政運営
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コロナ禍で観光客が大幅に減少し、インバウンドはほぼゼロの状態が続いたため、新たな観光需要の創出と消費額の拡大が喫緊の課題となっています。観光客の多くが県内を通過・日帰りする「通過型」の傾向も根強く、滞在時間の延長と宿泊者数の増加に向けたコンテンツ開発が求められているところです。文化芸術面ではコロナ禍で活動の発表・鑑賞機会が失われ、文化財の保存・継承の担い手不足も課題になっています。
新たな人・モノの流れを創出・拡大する「大交流維新」の推進により、山口県全体の活性化が目指されています。
- 「サイクル県やまぐち」の推進や、歴史・文化・食などの地域資源を磨き上げた体験型・滞在型コンテンツの充実
- デジタルマーケティングの強化と、観光地・宿泊施設等のキャッシュレス化・Wi-Fi整備による観光DXの推進
- 「山口きらら博記念公園」を拠点とした新たなアートフェスティバルの開催など多様な文化芸術の鑑賞機会の創出
- 文化財のデジタルアーカイブ化と観光資源としての活用による地域のにぎわい創出
若者(特に女性)の県外への転出超過が続いており、魅力ある雇用の場の創出や生活環境の整備が急がれています。女性の就業率は高いものの管理職に占める割合は低く、障害者や外国人など多様な人材が活躍できる環境も十分とはいえません。高齢化や単身世帯の増加で地域のつながりが希薄化するなか、インターネット上の誹謗中傷や性的マイノリティに関する偏見といった人権課題への対応も求められています。
誰もが豊かさと幸せを感じながら安心して暮らし続けられる基盤を築く「生活維新」のもと、多様な人材が活躍できる社会の実現が掲げられています。
- 奨学金返還支援や魅力的な企業情報の発信による若者の県内就職・定着促進とUJIターン就職・創業支援
- 「やまぐち女性活躍応援団」の取組推進と、女性が働きやすい環境整備・キャリアアップ支援
- NPO・企業・行政が連携した協働の取組による地域コミュニティの再生・活性化
- 人権教育・啓発の推進と、多文化共生センターを拠点とした外国人住民への相談・情報提供の充実
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