【自治体研究】和歌山県庁
▶ 面接対策用 自治体研究
県の公式計画から読み解く!
和歌山県の自治体研究<完全版>
面接・グループディスカッション(GW)の前に知っておくべき9テーマを整理しました。和歌山県が力を入れている施策やキーワードを確認できます。
和歌山県が公表する公式の総合計画に基づいて作成しています
根拠資料:『和歌山県長期総合計画』(計画期間 2017〜2026年度)
※ 施策名・固有名詞・数値はすべて原文に基づいて記載しています
志望動機・面接カードの作成に
「計画の将来像」や「分野別将来像」を読んで、自分の志望動機に使えるキーワードや施策を見つけましょう。具体的な施策名を盛り込むと説得力が増します。
面接直前の最終チェックに
9テーマの中から、自分が聞かれそうな分野を開いて「課題→目指す姿→取り組み」の流れを押さえておくと、深掘り質問にも対応しやすくなります。
計画の将来像
和歌山県の最上位計画「和歌山県長期総合計画」は、計画期間を2017(平成29)年度から2026(平成38)年度までの10年間(目標年度:2026年度)としています。
計画全体が目指す将来像は「世界とつながる 愛着ある元気な和歌山」~県民みんなが楽しく暮らすために~です。県民が故郷に愛着と誇りをもち楽しく快適に暮らせること、和歌山と交流・関係する多くの人々が愛着をもつこと、そして魅力ある産業や文化が世界と直接つながり注目される姿が描かれています。
5つの分野別将来像(基本目標)
人口減少の克服、国土強靱化、急速な高齢化、グローバル化などの課題に対応するため、以下の5つの分野別将来像が掲げられています。
1. 未来を拓くひとを育む和歌山
子育て支援施策を充実させ出生率の上昇を図るとともに、「知・徳・体」をバランスよく備えた人材を育成。高齢者や障害のある人など全員が活躍できる環境の実現が目指されています。
2. たくましい産業を創造する和歌山
革新的技術の導入やデータ利活用で国際競争力を強化し、企業誘致や農林水産業の収益性向上に向けた戦略的経営が推進されています。
3. 安全・安心で、尊い命を守る和歌山
地震・津波・風水害による「犠牲者ゼロ」を目指し、防災・減災を最優先で実行。医療や健康、治安、交通環境の向上にも取り組んでいます。
4. 暮らしやすさを高める和歌山
福祉サービスを充実させ、高齢者や障害のある人が自分らしく暮らせる環境を実現。自然共生・循環型・低炭素社会の構築が掲げられています。
5. 魅力のある地域を創造する和歌山
都市機能の集約と中山間地域の「ふるさと生活圏」形成を進め、どこに住んでいても魅力的な生活サービスを享受できる地域の創造が目標とされています。
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9つのテーマ別 詳細まとめ
関心のあるテーマは、深掘りに備えて徹底的に対策しましょう!
南海トラフ地震は30年以内に約70%の確率で発生が見込まれ、最大1万9千人(巨大地震では最大9万人)の死者が想定されています。中央構造線断層帯による地震リスクも抱えており、災害対策の緊急性が極めて高い地域です。集中豪雨の増加に加え、土砂災害危険箇所は全国6位の多さで、風水害への備えも欠かせません。災害時の交通寸断やライフライン被害、物資・電力不足への懸念も残っており、サイバー犯罪の増加や高齢者の交通事故割合の上昇といった治安面の課題にも対応が求められています。
災害による「犠牲者ゼロ」の実現と、「犯罪に強く安心を実感できる社会」の構築が目標として掲げられています。
- 住宅・公共施設の耐震化や津波避難困難地域の解消(避難路整備)、情報伝達体制の強化
- 砂防・治山施設の整備、ダム治水、ため池改修による風水害対策
- 消防・警察・医療の強化と広域受援計画の整備、緊急輸送道路の確保
- 防災教育の推進と自主防災組織への参加促進
- 防犯カメラの設置や特殊詐欺対策、通学路等の歩道整備
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出生数は減少傾向が続いており、経済的不安が結婚や子育ての大きな障壁となっています。共働き世帯の増加に伴い保育ニーズが高まる中、年度途中の待機児童も発生。教育面では学力水準の低迷が課題となっているほか、高校生の県外進学率が全国一(87%)と若年層の流出が深刻です。いじめや不登校の件数も全国平均を上回っており、早急な対応が必要とされています。
「子育て環境日本一わかやま」の実現と、「知・徳・体」を備えた全国上位の学力・体力の達成が目標に据えられています。
- 多子世帯保育料無料化や医療費負担軽減、給付型奨学金による経済支援
- 病児・休日保育など多様な保育サービスの拡充と認定こども園の整備
- 周産期・小児救急医療の堅持、児童虐待防止体制の強化と子どもの居場所づくり
- 基礎学力の定着と教員の英語力向上、グローバル人材の育成
- いじめ・不登校の未然防止と適応指導教室の拡充
- 県立医科大薬学部や看護学部等の設置・誘致による高等教育の充実
医師数自体は多いものの地域偏在があり、医療ニーズとのミスマッチが生じています。平均寿命は延びている一方で健康寿命は全国中位にとどまり、要介護認定率の高さも課題です。今後の要介護認定者の増加を見据え、在宅サービスや施設整備の充実が急がれるほか、障害者手帳所持者の増加に伴う福祉人材不足と処遇改善の必要性も高まっています。
「健康長寿日本一わかやま」の達成と「地域包括ケアシステム」の構築、「誰もが活躍できる社会」の実現が掲げられています。
- 機能分化と連携による「切れ目のない質の高い医療」体制の再編
- 在宅医療推進ネットワークの構築と、医療・介護・生活支援の一体的な提供
- 運動習慣の定着や特定健診受診率の向上による健康づくり
- 特養整備や在宅サービスの充実、認知症支援の拡大
- 障害者への職業訓練・工賃向上やバリアフリー化の推進
- 資格取得支援やICT活用による福祉人材の確保と負担軽減
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県内の産業構造は鉄鋼・石油・化学といった素材型産業に偏っており、ハイテク産業の集積が不足しています。若年層の県外流出や農業就業者の高齢化(46%が65歳以上)に加え、労働力のミスマッチも深刻な問題です。農林水産業では収益性の悪化懸念や林業の高コスト体質、漁獲量の減少が進んでおり、開業率が全国最下位レベルにとどまるなど、創業環境の厳しさも浮き彫りになっています。
「時代を先導するしなやかな産業構造」への転換と、収益性の高い農林水産業の確立が目標とされています。
- IoT・AI・ロボットの導入と中小企業のICT化支援による競争力強化
- 海外展開支援やeコマース参入促進による販路拡大
- ICT拠点の整備やワーケーション推進、創業支援体制の強化
- スマート農業やブランド化、低コスト林業、資源管理型漁業の推進
- インターンシップの拡充や理工系奨学金返還助成、多様な働き手の就職支援
近畿自動車道紀勢線のミッシングリンク(未接続区間)が残っており、高速交通の整備が遅れています。大規模災害時の代替路確保も急務で、交通網の脆弱性が大きなリスクとなっています。都市部では機能の拡散や中心市街地の空洞化が進み、中山間地域では生活機能の維持が困難になりつつあるほか、インフラの老朽化も更新時期を迎えています。
「県内3時間移動」の実現と、「賑わいのある都市」および「ふるさと生活圏」の創造が目指されています。
- 紀伊半島一周の早期実現に向けた紀勢線・京奈和道の4車線化
- 災害時の広域道路網・代替路確保と通学路の歩道整備
- 南紀白浜空港の活性化やクルーズ客船対応の港湾強化
- 都市機能の集約・中心市街地再開発と空き家対策
- 中山間地域における「ふるさと生活圏」での生活サービス維持と地域公共交通の確保
- 予防保全型の「長寿命化」対策によるインフラ維持
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温室効果ガスの排出量が増加傾向にあり、低炭素化への転換が急がれています。森林の手入れ不足による機能低下や生物多様性の低下も懸念されており、汚水処理人口普及率は全国ワースト2位と生活環境の整備が遅れています。ごみの排出量が多い一方で再生利用率は低く、循環型社会への移行が大きな課題です。
「低炭素社会」「ごみゼロ社会」「自然共生社会」の3つの社会像の実現が掲げられています。
- 省エネの推進と再生可能エネルギー(太陽光・風力・木質バイオマス)の導入拡大
- 間伐等の森林整備と木材利用促進による吸収源対策
- 3R推進と広域的なごみ処理体制の構築
- 下水道・合併処理浄化槽の整備推進による汚水処理の改善
- 天然林保護や外来生物対策、世界農業遺産(みなべ・田辺)の継承
- 殺処分ゼロに向けた譲渡推進などの動物愛護活動
IoTやAIなどのデジタル技術を活用した生産性向上が不可欠となっている中、経験や勘に頼らないデータに基づく意思決定への移行が求められています。社会保障費の増大やインフラの老朽化に対応しながら財政健全性を維持する必要があり、人口減少下でも行政サービスの質を落とさない工夫が大きなテーマとなっています。
データ利活用による課題解決と、強固な行財政基盤の確立が目標として位置付けられています。
- 中小企業へのICT導入支援や5G等の新技術導入によるICT産業の振興
- 「データ利活用推進センター(仮)」の設置と証拠に基づく政策立案(EBPM)の推進
- 効率的な行政運営と財政健全化の両立
- 市町村間の事務共同処理や定住自立圏等の形成促進による地域連携
- 災害時の通信確保と携帯不感地域の解消
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世界遺産をはじめとする豊富な観光資源を有しているものの、保全・継承と多様化するニーズへの対応が同時に求められています。外国人観光客への対応の遅れや二次交通の不便さも指摘されており、文化芸術に親しむ機会の充実も課題となっています。
長期滞在型の観光を推進し、「再び訪れたい」と思われる観光地づくりと、文化遺産の保存活用が目指されています。
- ストーリー性のある情報発信や異分野連携、戦略的誘客による観光魅力の向上
- 多言語対応や施設のバリアフリー化によるユニバーサルツーリズムの推進
- 県内周遊道路網の整備やIC決済の導入によるアクセス・利便性の向上
- 世界遺産参詣道の保全活動、国宝・重要文化財の修理、景観づくり
- 文化・スポーツへの参加機会拡充、総合型地域スポーツクラブの支援
固定的な性別役割分担意識が根強く残っており、女性の指導的地位への登用が進んでいません。地域コミュニティのつながりが希薄化し活力が低下する中、外国人との共生やいじめ・虐待・ネット上の人権侵害といった多面的な課題への対応が求められています。
「多様な人生を楽しむ社会」と、「地域共生」「多文化共生」が当たり前になった社会の実現が目標です。
- 採用・登用促進や女性活躍企業同盟の推進、働きやすい環境整備
- 「80歳現役社会」の実現に向けた高齢者の社会参加促進
- 見守りネットワークやボランティア支援による地域共生の推進
- 交流機会の創出、日本語・文化教育の充実、相談体制の整備による多文化共生
- あらゆる場での人権教育・啓発活動と、虐待・いじめ防止、被害者救済の連携強化
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