【自治体研究】埼玉県庁
▶ 面接対策用 自治体研究
県の公式計画から読み解く!
埼玉県の自治体研究<完全版>
面接・グループディスカッション(GW)の前に知っておくべき9テーマを整理しました。埼玉県が力を入れている施策やキーワードを確認できます。
埼玉県が公表する公式の総合計画に基づいて作成しています
根拠資料:『埼玉県5か年計画』(計画期間 令和4年度〜令和8年度)
※ 施策名・固有名詞・数値はすべて原文に基づいて記載しています
志望動機・面接カードの作成に
「計画の将来像」や「基本目標」を読んで、自分の志望動機に使えるキーワードや施策を見つけましょう。具体的な施策名を盛り込むと説得力が増します。
面接直前の最終チェックに
9テーマの中から、自分が聞かれそうな分野を開いて「課題→目指す姿→取り組み」の流れを押さえておくと、深掘り質問にも対応しやすくなります。
計画の将来像
「埼玉県5か年計画」は、令和4年度(2022年度)から令和8年度(2026年度)までの5年間を計画期間とする県の総合計画です。超少子高齢社会への対応をはじめ、時代の大きな転換点に差し掛かる中で、未来を見据えた施策が体系的にまとめられています。
計画全体のスローガンは「日本一暮らしやすい埼玉へ」。あらゆる人に居場所があり、活躍でき、安心して暮らせる社会の実現が掲げられています。SDGs(持続可能な開発目標)の理念である「誰一人取り残さない社会」にもつながる考え方で、目標年としては2030年、さらにその先の2040年を見据えた中長期的な視点で施策が推進されています。
全施策を貫く基本姿勢としては、SDGsの理念を取り入れた「埼玉版SDGsの推進」と、社会変革を促す「デジタル・トランスフォーメーション(DX)の実践」の2つが位置付けられています。
3つの基本目標
1. 安心・安全の追究 ~Resilience~
あらゆる危機に備えた危機管理・防災体制を再構築し、被害を最小限に抑えるレジリエントな社会づくりが目指されています。医療・介護が行き届く安心な暮らしの実現も柱の一つです。
2. 誰もが輝く社会 ~Empowerment~
子供、女性、高齢者、障害者など、誰もが意欲と能力に応じて活躍できる社会の実現が掲げられています。人生100年時代を見据えた健康づくりや学びの環境整備も含まれています。
3. 持続可能な成長 ~Sustainability~
持続的な経済成長と豊かな自然との共生を両立させた社会が目標とされています。脱炭素社会に向けた再生可能エネルギーの普及や、デジタル技術を活用した産業育成が進められています。
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9つのテーマ別 詳細まとめ
関心のあるテーマは、深掘りに備えて徹底的に対策しましょう!
近年、台風や豪雨などの自然災害が激甚化・頻発化しています。マグニチュード7クラスの首都直下地震が今後30年以内に約70%の確率で発生すると予測されており、県内でも大きな被害が見込まれています。新型コロナウイルス感染症の拡大は新たなリスクも顕在化させました。犯罪面では刑法犯認知件数こそ減少傾向にあるものの、特殊詐欺の手口が巧妙化し、サイバー犯罪という新たな不安要素も生じています。暮らしの面では8050問題や介護と育児のダブルケアなど、ニーズの多様化・複合化が進んでいる状況です。
危機や災害ごとのシナリオ作成や訓練の実施を通じ、危機管理・防災体制を再構築し、あらゆる危機が発生しても被害を最小限に抑えられるレジリエントな社会の実現が目指されています。
- 橋りょうや上下水道施設の耐震化推進、防災拠点を結ぶ道路整備や無電柱化による大地震に備えた強靭なまちづくり
- 激甚化する水害に対し、流域全体で備える「流域治水」への転換の推進と、河川改修・調節池の整備
- 災害ごとの対処事項や役割分担を定めたシナリオの作成と訓練の繰り返し、感染症危機管理体制の強化
- 特殊詐欺・サイバー犯罪への対策や防犯意識の向上、生活や住まいに関するセーフティネットの充実
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埼玉県の合計特殊出生率は全国平均を下回っており、出生数の減少が続いています。保育所の受入枠は拡大が進む一方、保育士の不足が深刻で、特に県南地域を中心に待機児童の解消が引き続き課題となっています。教育面ではグローバル社会や超スマート社会への対応として、自ら課題を発見し解決する力の育成が求められています。家庭や地域の教育力の低下を背景とした生活習慣の乱れや規範意識の低下も指摘されているほか、児童虐待相談対応件数は増加傾向にあります。ヤングケアラーの顕在化や性の多様性への意識の高まりなど、教育をめぐるニーズの多様化も進んでいる状況です。
子供を生み育てることに希望を持てる社会の実現が掲げられています。すべての子供が生まれ育った環境に左右されず、夢や希望を持って活躍できる社会が目標とされています。
- 結婚から妊娠・出産・子育てまで切れ目のないきめ細かな支援の提供、保育士の確保・定着の推進
- 児童相談所の整備・機能強化による児童虐待の発生予防・早期発見・早期対応
- GIGAスクール構想によるICT教育の推進と、グローバルに活躍できる人材の育成
- インクルーシブ教育システムの構築や「多様な学びの場」の整備、LGBTQなど性的マイノリティへのきめ細かな対応
令和7年(2025年)には団塊世代が75歳以上となり、後期高齢者の急増が見込まれています。高まる医療・介護ニーズに対応するためには、地域包括ケアシステムのさらなる深化と、医師・看護師・介護職などの人材確保・定着支援が欠かせません。介護分野では介護職員数が増えているものの離職率が高く人材不足が続いている状況です。災害や新興感染症を想定した医療体制の確保も急がれています。人生100年時代を見据えたがんや生活習慣病対策の強化に加え、親亡き後も障害者が安心して地域で暮らせる環境の整備や、発達障害・精神障害者への支援強化も求められています。
医療・介護サービスがきめ細かく提供され、高齢者が住み慣れた地域で安心して自分らしい生活を送ることができる社会の実現が目標とされています。誰もが長く健康に活躍できる環境づくりも掲げられています。
- 地域包括ケアシステムの「更なる深化」と認知症の人やその家族を支援するチームオレンジの構築
- 介護ロボットやICTの導入支援による介護職員の確保・定着、若手医師のキャリア形成支援を通じた医師確保と偏在解消
- オンライン診療や電子処方箋の普及促進、災害医療体制の強化
- がん検診受診率の向上や生活習慣病対策による健康寿命の延伸、障害者が地域で暮らし続けられる住まいや日中活動の場の確保
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生産年齢人口が減少する中、デジタル技術を活用した新たな産業の育成と企業の「稼げる力」の向上が必要とされています。AI・IoTなどを活用できる人材の確保・育成も課題です。中小企業・小規模事業者では経営者の高齢化による事業承継やBCP作成への支援ニーズが高まっています。農業分野では農業者の高齢化と後継者不足が深刻化しており、林業でも木材価格の長期低迷や従事者の減少が続いています。商業・サービス産業の労働生産性の低さも喫緊の課題となっています。
デジタル技術を活用した産業育成や企業の生産性向上を進め、県経済の持続的な成長と雇用の実現が目指されています。
- AI・IoT・ロボットなどデジタル技術の活用支援や製品開発支援による企業の「稼げる力」の向上
- オール埼玉での企業誘致、特に圏央道以北地域などへの企業誘致の推進
- 中小企業へのDX支援と事業承継などへのプッシュ型支援の実施
- スマート農業技術の開発・実証・普及、スマート林業の推進、新規就農者の確保・育成・定着支援
圏央道や外環道の整備により交通の要衝としての優位性は高まっている一方、超少子高齢社会を背景に生活を支えるサービスの低下やインフラの老朽化が懸念されています。人口減少と高齢化の進行によって、高齢者の孤立や交通難民の増加、都市のスポンジ化に拍車がかかることが見込まれます。県民の身近な移動手段である路線バスも採算性の問題から維持・確保が厳しい状況に置かれています。
コンパクト・スマート・レジリエントの要素を含む持続可能なまちづくりを進め、公共交通の安全性・利便性が向上し、誰もが安心して円滑に移動できる社会の実現が掲げられています。
- 地域高規格道路の整備やミッシングリンクの解消、スマートインターチェンジ設置支援による広域交通ネットワークの構築
- 超少子高齢社会を見据えた「埼玉版スーパー・シティプロジェクト」による都市機能の集積と居住機能の誘導
- ホームドア設置やノンステップバス導入など公共交通の安全性・利便性向上、生活交通を支える路線バスの維持・確保
- 「あと数マイルプロジェクト」に基づく鉄道網延伸の検討
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地球温暖化に伴う気候変動により、自然災害のさらなる激甚化・頻発化が予測されています。温室効果ガスの排出と吸収の均衡を目指すカーボンニュートラルに向けた動きが加速する中、県民・事業者・行政が一体となった対策が求められています。自然環境面では都市化の進展に伴い緑地率が減少し、特に平地林面積の減少が目立っています。人口減少や高齢化で里山・森林の管理が行き届かず荒廃が発生しているほか、気候変動対策と生物多様性保全を両立した取り組みの必要性も高まっています。廃棄物処理ではプラスチック製品の循環的利用や食品ロス削減への意識醸成が課題です。
再生可能エネルギーの普及拡大や分散型エネルギーの利活用によって脱炭素社会へ近づくとともに、水やみどりを守り育み、豊かな自然と共生する社会の実現が目指されています。
- 太陽光・バイオマス・地中熱など多様な再生可能エネルギーの普及拡大、EV・PHVなど電動車の普及促進
- 身近な緑地の保全・活用や園庭・校庭の芝生化、間伐・枝打ちなど適切な森林整備の推進
- 侵略的外来生物の計画的な防除と生物多様性の保全
- 食品ロス・事業系ごみ削減の促進、循環経済の活性化と河川水質の保全・改善
新型コロナウイルス感染症の拡大を契機に、行政サービスのデジタル化が急務となっています。今後、超少子高齢化をはじめとする様々な社会課題に直面する中、DXはその解決の鍵として期待されています。行政手続のオンライン化や情報提供の拡充など、デジタル技術・データを活用した県民サービスの向上が求められているほか、人口減少社会において限られた職員で計画を着実に実行するための安定した行財政基盤の構築も欠かせません。客観的データに基づく施策立案(EBPM)の重要性も高まっています。
デジタル技術やデータを活用した誰もが利用しやすい県民サービスの向上を推進し、DXの実践を通じて快適で豊かな「新しい埼玉県」への変革が目指されています。
- 行政手続の総合的なオンライン化の推進(オンライン利用率50.0%目標/令和8年度末)
- AI・RPAなどデジタル技術の活用による業務効率化と、データ活用による新サービスの創出
- 事業の必要性・効果をゼロベースで検証するスクラップ・アンド・ビルドの徹底
- 客観的データに基づく施策立案(EBPM)の実施と県庁舎等の再整備検討
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新型コロナウイルス感染症の影響で観光客、特に外国人観光客が著しく減少しました。県民を対象とした調査では、本県に魅力を感じる県民の割合が半数程度にとどまっており、郷土への愛着や誇りを高める地域づくりの必要性が指摘されています。文化芸術については県民誰もが親しめる機会の充実が求められているほか、東京2020オリンピック・パラリンピックで高まったスポーツへの関心を維持・発展させる取り組みも課題となっています。
多彩な魅力を創造・発信することで県民の郷土への愛着と誇りを高め、県内外から人を引き付ける魅力あふれる社会の実現が掲げられています。文化芸術やスポーツ活動の機会を充実させ、誰もが参画しやすい地域づくりも目指されています。
- 自然・食・アニメ・文化など多彩な観光資源を活用した国内外への魅力発信、体験型観光の充実
- テレワークなど新たな働き方を追い風にした移住促進・関係人口の創出・拡大
- アーティストや文化芸術団体と連携した鑑賞機会の充実、伝統芸能や生活文化の継承支援
- パラスポーツの普及・振興や次世代トップアスリートの育成・支援
生産年齢人口の減少が進む中、就業を希望する誰もが意欲と能力に応じて活躍できる環境の整備が求められています。特に埼玉県では30代・40代女性の就業率が全国に比べて低く、女性が働きやすい環境整備と男性の家事・育児への主体的な関わりを促す働き方改革が必要です。子供・高齢者・障害者に対する虐待やDVといった人権侵害、LGBTQなど性的マイノリティへの偏見、感染症を理由とした差別など、様々な人権問題も生じています。外国人住民は増加傾向にある一方、日本語能力不足による行政文書の理解困難など生活上の課題を抱える方への支援も必要とされています。
すべての県民が互いの人権を尊重し、誰もが自分らしく生き生きと活躍できる社会の実現が目標とされています。日本人と外国人が互いを理解し合い、地域社会の担い手として共に生活できる多文化共生社会の構築も掲げられています。
- テレワークなど柔軟な働き方の支援と、女性の就業・キャリアアップのワンストップ支援
- 親亡き後も障害者が地域で安心して暮らせる環境整備、ケアラーへの支援強化
- LGBTQに関する理解増進の啓発活動と相談体制の充実、性の多様性を尊重した教育の推進
- 外国人の日本語学習支援や多言語による情報提供・相談体制の確保、国際的な視野を身に付けた人材の育成
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