【自治体研究】大阪市役所
▶ 面接対策用 自治体研究
市の公式計画から読み解く!
大阪市の自治体研究<完全版>
面接・グループディスカッション(GW)の前に知っておくべき9テーマを整理しました。大阪市が力を入れている施策やキーワードを確認できます。
大阪市が公表する公式の基本方針に基づいて作成しています
根拠資料:『令和7年度 市政運営の基本方針』等
※ 施策名・固有名詞・数値はすべて原文に基づいて記載しています
志望動機・面接カードの作成に
「計画の将来像」や「基本目標」を読んで、自分の志望動機に使えるキーワードや施策を見つけましょう。具体的な施策名を盛り込むと説得力が増します。
面接直前の最終チェックに
9テーマの中から、自分が聞かれそうな分野を開いて「課題→目指す姿→取り組み」の流れを押さえておくと、深掘り質問にも対応しやすくなります。
計画の将来像
大阪市は、一人ひとりが多様な幸せ(ウェルビーイング)を実感でき、誰もが安心していつまでも住み続けたいと思う「にぎやかで活気あふれるまち大阪」の実現を都市像として掲げています。
生産年齢人口の減少をはじめとする急速な少子高齢化や社会全体の活力低下に対応し、将来にわたり発展を続ける持続的な都市のあり方が模索されています。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに開催された2025年日本国際博覧会(万博)は閉幕したものの、その理念を継承する方針が示されており、万博を機に拡大した国内外との多様な交流や先端技術の実証・実装の成果を活かし、府市一体で「Beyond EXPO 2025」と呼ばれる新たな成長戦略の策定が進められています。
5つの基本目標
1. 日本一の子育て・教育サービスを実現する
子育て世代に選ばれるまちを目指し、すべての子どもが安全・安心に育まれ、夢を追い求められる「こどもまんなか社会」の実現につなげていく方針が打ち出されています。
2. 活力ある地域社会を実現する
地域課題に関わる多様な活動主体の自律的な取組を支援し、地域コミュニティの組織基盤を強化することで、市民生活の安全・安心を支える自助・共助の力の回復が図られています。
3. 都市の成長・発展を加速する
府市一体で万博のレガシーを継承する新たな成長戦略を実行し、大阪の成長・発展を確たるものとするとともに、日本経済の成長に結び付けることが目標に掲げられています。
4. 副首都・大阪を実現する
東西二極の一極として平時の日本の成長を牽引し、非常時には首都機能のバックアップを担う強靭な「副首都・大阪」の実現が掲げられています。
5. 持続可能な行財政基盤を構築する
社会環境の変化に対応し、「新・市政改革プラン」に基づく市政全般にわたる改革やDXの推進により、持続可能な行財政基盤の構築が進められています。
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9つのテーマ別 詳細まとめ
関心のあるテーマは、深掘りに備えて徹底的に対策しましょう!
南海トラフ巨大地震や気候変動に伴う大規模災害への備えが引き続き求められています。2024年(令和6年)の能登半島地震では直接死よりも災害関連死が多く発生したことが報告されており、「命をつなぐ」災害関連死ゼロが喫緊の課題となっています。避難所生活におけるプライバシーの確保やトイレの衛生環境、エコノミークラス症候群といった問題も浮き彫りになりました。加えて、能登半島地震では上下水道の復旧が長期化したため、重要施設に接続する管路等の耐震化も急がれています。地域の防犯対策や空家等への総合的な対応も継続的な課題です。
切迫する大規模地震から市民の生活環境を守るため、防災力の強化が図られています。すべての人が安心・安全に避難所生活を送れるよう、避難所の質(QOL)の向上と計画的な物資の備蓄、インフラ整備等の推進が目指されています。
- 防潮堤の耐震補強・嵩上げ、地下空間の防災・減災対策、密集住宅市街地整備等の推進
- 重要施設に接続する上下水道管路等(重要給排水ルート)の耐震化(南海トラフ巨大地震対応レベルの耐震整備完了を2035年度末に設定)
- 投光器・簡易ベッド・テント式パーテーションの備蓄充実や、小学校体育館への空調機の設置(令和8年度~10年度)、ホテル等との協定による2次避難先の確保
- デジタル技術を活用した情報発信・収集等の能力向上と、総合的な消防防災施設の整備
- 地域や府警との連携による街頭犯罪の減少に向けた防犯対策の継続
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急速な少子高齢化の進行が経済や医療・福祉など各分野に大きな影響を及ぼしており、社会全体の活力低下が懸念されています。子どもの貧困率は全国平均より高く、2023年(令和5年)の調査では5歳児・小5・中2のいる世帯で概ね6人に1人が相対的貧困に陥っている状況が確認されました。保育の受け皿確保や在宅等育児への支援メニューも十分とは言えず、教員のなり手不足、不登校や外国につながる児童生徒の増加など教育課題も多様化・複雑化が進んでいます。「児童いきいき放課後事業」では需要の急増により活動室の狭隘化や支援員不足が深刻化している状況です。
「重大な児童虐待ゼロ」はもとより、すべての子どもの安全・安心が守られ、どのような家庭環境・経済状況であっても分け隔てなく大切にされ、夢を追い求められる「こどもまんなか社会」の実現が掲げられています。
- 将来世代への投資として「子育て・教育の無償化」に最優先で取り組み、0~2歳児の保育無償化を目指した第2子の保育料無償化や待機児童対策を推進
- 習い事・塾代助成事業の所得制限撤廃と、市内在住のすべての小学5・6年生・中学生への対象拡大
- 児童いきいき放課後事業の再構築(活動場所の確保・支援員の追加配置)
- いじめ・不登校対応の強化と、AI時代・グローバル社会に必要な能力育成への取組。総合教育センターを活用した教員の養成・採用・研修の一体化
- NPO・地域団体と連携した子どもの貧困対策と、こども相談センターの専門性向上・4か所体制に向けた環境整備
少子高齢化の進展により、現役世代が高齢者を支える負担は今後さらに大きくなると予想されています。1990年(平成2年)には6.2人で高齢者1人を支えていたのが、2045年(令和27年)には1.8人で1人を支える状況になるとの推計が出されました。医療と介護ニーズを併せ持つ高齢者やひとり暮らしの高齢者等の増加が見込まれ、要介護認定者数も増加傾向にあります。少人数世帯・高齢単身世帯の増加や生活様式の多様化で人とのつながりが希薄化し、地域コミュニティの組織基盤の強化が求められている状況です。
高齢者や障がい者など真に支援が必要な方にしっかりとサービスが届く体制を整え、誰もがいつまでも住み続けたいまちの実現が目標とされています。健康寿命の延伸を図り、誰もが安心して生涯を過ごせる健康都市が目指されています。
- 特別養護老人ホームの計画的な整備や施設の長寿命化、認知症施策等の推進
- 住吉市民病院跡地への「大阪健康長寿医科学センター」の整備(先進的な認知症研究と身体合併症医療の充実)
- 各種検診の受診率向上や生活習慣病予防、介護予防への関心を高める「すかいプロジェクト」(「知る」「始めてみる」「楽しむ」「広げる」の4つの柱)の推進
- 妊娠から出産・子育てまでの切れ目のない伴走型支援、および18歳までの医療費の無償化
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近年の大阪経済は緩やかに持ち直し回復傾向にあるものの、長期的には産業構造の転換の遅れや企業の流出などにより、域内総生産(GRP)の全国シェアが低落傾向を続けている状況です。市民の世帯所得についても依然として低所得者層が多いことが確認されています。グローバル化が進むなかで国際競争力の強化に向けた環境整備や、未来へつながるイノベーションを創出するためのスタートアップ・エコシステムの強化が喫緊のテーマとされています。
府市一体で万博のレガシーを継承する新たな成長戦略を実行し、大阪の成長・発展を日本経済の成長に結び付けることが目標です。若者や女性のチャレンジにあふれたワクワクする副首都・大阪の実現に向けた経済政策が展開されています。
- 新たな成長戦略「Beyond EXPO 2025」の府市共有と、国家戦略特区等を活用した地方税ゼロによる法人実効税率の軽減
- 大阪イノベーションハブ(OIH)を中心としたスタートアップ・エコシステムの構築
- 金融・資産運用特区を活用した国際金融都市の実現と、成長産業分野への大規模投資の促進
- 中小企業のDX・GX(グリーントランスフォーメーション)推進と、国際ビジネス交流を通じた販路開拓支援
都市インフラの計画的な維持管理・更新が求められています。大阪の経済成長をけん引するため、リニア中央新幹線や北陸新幹線などの広域交通ネットワークの整備を確実に進める必要がありました。万博跡地となる夢洲の第2期区域を含めたまちづくりの推進も課題で、都市景観や市民の身近なみどりの環境整備の観点から、質の高いみどりのまちづくりも求められています。
国内外の幅広い活力を引き出し、関西経済をけん引できる都市インフラの着実な整備が進められています。データやデジタル技術を活用し、公共施設の機能維持・向上と都市機能の高度化を図る「データインフラ都市おおさか」の構築が目標に掲げられています。
- リニア中央新幹線・北陸新幹線の大阪までの開業、なにわ筋線や淀川左岸線(2期)及び延伸部の整備推進
- 「大阪のまちづくりグランドデザイン」に基づく、うめきた2期区域の全体まちびらきや、なんば駅周辺の再編、夢洲のまちづくり推進
- 予防保全による長寿命化や多様なコスト削減手法の導入など、持続可能な施設マネジメント
- 「緑の基本計画<2026>」に基づく街路樹・公園樹の景観・快適性向上と民有地緑化の推進
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地球温暖化の進行は経済活動や市民生活に悪影響を及ぼしており、脱炭素化の推進が国際的な大都市としての責務とされています。市域の温室効果ガス排出量の削減はやや停滞気味で、大阪市では工場等よりも業務ビル・商業施設や住宅からの排出量が多いという構造的な特徴があります。産学官連携で進めてきた脱炭素技術(万博会場にも一部実装)の社会実装に向けた取組をさらに加速させる必要性も高まっています。
2050年の温室効果ガス排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボン おおさか」を長期目標に掲げ、2030年度までの50%削減を中期目標として環境と成長の好循環(GX)の推進が図られています。
- 業務ビル・商業施設・住宅を対象に、ペロブスカイト太陽電池、帯水層蓄熱システム、メタネーションなど万博で披露された先進技術の導入支援を加速
- 再エネ適地との連携による都市部への再生可能エネルギー供給の仕組みの構築
- バスのZEV化や集合住宅へのEV用充電設備設置費補助事業の開始など、脱炭素な交通システムへの変革
- G20大阪サミットで確認された地球規模の環境課題を踏まえた循環共生型社会の構築
税収は堅調に推移し財政健全化が進んでいるものの、生活保護費等の扶助費や公債費などの義務的経費が高水準で推移しています。今後も扶助費が高止まりする見込みに加え、物価・賃金・金利の上昇基調など財政運営上の不確定要素が多い状況です。2040年問題に見られる将来的な労働力不足を踏まえると、従来の行政運営スタイルでは多様化・複雑化する行政課題への対応が困難になる時代が迫っており、デジタル技術やデータ活用を前提とした行政運営への変革が急がれています。
限られた行政資源のなかで効果的・効率的な行財政運営を追求するため、DXの推進と持続可能な行財政基盤の構築が目標です。利用者目線でデザインされた便利で快適な行政サービスのスピーディーな提供が目指されています。
- 「Re-Designおおさか~大阪市 DX戦略~」に基づく「サービスDX」「都市・まちDX」「行政DX」の三つの視点からのDX推進
- マイナンバーカードを活用した「書かない窓口」や多言語翻訳機などの「みんなにやさしい音声認識サービス」の導入、全職員への生成AI環境の整備
- 「新・市政改革プラン」に基づく改革の推進と、PFI・指定管理など民間活力の積極的な活用
- ニア・イズ・ベターを徹底した自律した区政運営の推進(区長が地域の実情に即した特色ある施策を展開)
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万博閉幕後も、この機会に拡大した国内外とのビジネスや観光をはじめとする多様な交流を逃さず、海外とのネットワークをさらに強化して都市の魅力向上につなげることが求められています。ミナミエリアではコロナ禍後のインバウンド増加により来阪外客数がコロナ禍前を上回るなか、ごみのポイ捨てや路上喫煙、悪質な客引き行為などが顕在化し、来訪者が快適で安全・安心に過ごせる環境改善が急務となりました。万博後も国内外から芸術家等が集い、新たなつながりや創造が促進されることで大阪の文化力を高める必要性も指摘されています。
万博を契機とした国際交流の推進や、都市魅力創造のための観光振興・文化・スポーツ振興を通じて、美しく快適で安全・安心なまちの実現が目指されています。
- 万博を機に新たに関係構築した海外諸都市等との交流深化と、戦略的な国際交流の拡大
- 水辺の魅力向上・舟運の活性化、御堂筋の空間再編・魅力創出、MICE誘致の推進
- 難波駅周辺の道路清掃や客引き等迷惑行為者へのパトロールスタッフ配置、照明追加設置などミナミの環境改善
- 「OSAKA INTERNATIONAL ART 2025」の開催をはじめとする大阪国際文化芸術プロジェクトの発展的実施や、大阪市立美術館の大規模改修
少人数世帯・高齢単身世帯の増加や共同住宅の増加、個人の価値観の多様化が進んだことで人とのつながりの希薄化が顕著になっています。これまで自助・共助の機能を担ってきた地域コミュニティの組織基盤を強化する必要性が高まりました。外国人住民の増加と多国籍化が進むなか、教育・子育て・防災など様々な生活分野で行政サービスを確実に届ける環境整備も急がれています。高齢者、障がい者、若者、女性、外国人、性的マイノリティなど多様な人々がそれぞれの希望に応じて活躍し続けられる社会の構築が課題とされています。
誰もが安心して生涯を過ごせるよう多様な方々が活躍できる環境を整え、地域活動主体と行政とが協働して「公共」を担う、活力ある地域社会の実現が目標に掲げられています。
- 外国人住民等が地域社会の一員として安心して暮らし社会参加できる環境整備。学校教育では多言語リモート通訳システムやAI翻訳を導入し、日本語指導と母語・母文化の保障に取り組む
- 地域課題に関わる多様な活動主体の自律的な取組の支援と、区長への権限と財源の大幅な移譲による区の特性を活かしたまちづくり
- 若者・子育て世帯・女性・高齢者・障がい者・外国人等、意欲あるすべての人材が能力を発揮できる環境整備による人材力の強化
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