【自治体研究2026】北海道庁
▶ 面接対策用 自治体研究
道の公式計画から読み解く!
北海道の自治体研究<完全版>
面接・グループディスカッション(GW)の前に知っておくべき9テーマを整理しました。北海道が力を入れている施策やキーワードを確認できます。
北海道が公表する公式の総合計画に基づいて作成しています
根拠資料:『北海道総合計画』(2030年代半ばの姿を展望した長期計画)
※ 施策名・固有名詞・数値はすべて原文に基づいて記載しています
志望動機・面接カードの作成に
「計画の将来像」や「政策展開の基本方向」を読んで、自分の志望動機に使えるキーワードや施策を見つけましょう。具体的な施策名を盛り込むと説得力が増します。
面接直前の最終チェックに
9テーマの中から、自分が聞かれそうな分野を開いて「課題→目指す姿→取り組み」の流れを押さえておくと、深掘り質問にも対応しやすくなります。
計画の将来像
「北海道総合計画」は、2030年代半ばの姿を「めざす姿」(ビジョン)として展望した長期計画です。北海道の持つ豊かな自然、広大な土地、豊富な食や観光資源、再生可能エネルギーといった世界に誇るポテンシャルを最大限に活かし、国内外から人や投資を呼び込むことが掲げられています。
ビジョン(スローガン)として、「北海道の力が日本そして世界を変えていく」と「一人ひとりが豊かで安心して住み続けられる地域を創る」の2つが位置づけられており、デジタルやゼロカーボン、食、観光といった分野で日本・世界の発展をけん引する北海道の飛躍につなげていく方針が示されています。
3つの政策展開の基本方向
1. 潜在力発揮による成長
食、観光、ゼロカーボン、デジタルなどのポテンシャルを最大限に発揮し、高品質な食の生産・供給や次世代半導体の製造・供給、観光等を通じた消費の拡大などが推進されています。
2. 誰もが可能性を発揮できる社会と安全・安心なくらし
子どもを産み育てる環境の整備や、住み慣れた地域での医療・福祉の確保、人権や多様性が尊重される社会の実現が目標とされています。
3. 各地域の持続的な発展
道内各地域の特性とポテンシャルを活かした持続的な発展を本道全体につなげていく方針で、インフラの強靱化・老朽化対策や自然環境の保全などが進められています。
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9つのテーマ別 詳細まとめ
関心のあるテーマは、深掘りに備えて徹底的に対策しましょう!
日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震など、大規模自然災害の発生切迫が喫緊の課題となっています。北海道特有の積雪寒冷・広域分散型という地域特性から、冬期に災害が発生した場合、応急・復旧活動が妨げられ被害が拡大するおそれも指摘されています。高度経済成長期に集中的に整備された社会資本の老朽化も急速に進行しており、維持管理や対策が急務です。道民生活の安全面では、刑法犯認知件数が前年を上回り、特殊詐欺や子ども・女性を対象とした犯罪被害が後を絶たない状況が続いています。新型コロナウイルス感染症の経験を踏まえ、新興感染症の発生・まん延時に対応できる強靱な体制づくりも求められています。
くらしの安全・安心が確保され、人権や多様性が尊重される北海道の実現が目標とされています。大規模自然災害から道民の生命・財産を守るため、強靱な北海道づくりを総合的かつ計画的に進めていく方針が打ち出されています。
- 氾濫の危険性が高い河川整備や海岸保全施設の整備など脆弱性の克服
- 要配慮者を含む住民や観光客への災害情報伝達・避難誘導体制の強化
- 犯罪抑止対策の推進と交通安全意識の向上・啓発活動
- 男女平等参画や性的マイノリティを含む全ての人の人権を尊重する地域社会づくり
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北海道の合計特殊出生率は1.12(2022年)と全国で3番目に低く、過去最低を更新するなど少子化の進行が深刻化しています。若い世代が結婚や出産に希望を持てない背景には、仕事と子育ての両立への負担感や経済的な不安の大きさがあります。核家族化や地域のつながりの希薄化で、妊婦・子育て家庭の孤立感や不安感の増大も懸念されている状況です。都市部での待機児童解消や、少子化地域での持続可能な保育提供体制の確保も課題となっています。教育面では全国学力・学習状況調査の平均正答率が依然として全国平均を下回るほか、不登校児童生徒数が増加傾向にあり、個に応じた学習支援が急がれています。
妊娠・出産の希望がかない、子どもたちが健やかに成長できる北海道の実現が掲げられています。「こどもまんなか」の考え方に基づき、子どもや若者、子育て当事者の意見を施策に反映する体制の整備が進められています。
- 結婚、妊娠・出産、子育ての各ライフステージにおける切れ目のない支援の環境整備
- 子育ての経済的負担の軽減と保育人材の確保・育成による待機児童の解消
- 「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的推進とICT環境の整備
- いじめ根絶に向けた指導・支援や、不登校児童生徒へのICT活用による教育機会の確保
人口10万人当たりの医師数は全国平均を下回り、21の第二次医療圏のうち11圏域が医師少数区域に該当するなど、地域偏在が著しい状況にあります。広域分散型の地域特性から、質の高い医療を効率的に提供するための連携体制の構築や医療分野のデジタル化が欠かせません。介護分野では離職率が高く、介護人材の安定確保が困難な状況が続いています。道民の健康面を見ると、肥満者や喫煙者の割合が高く、特定健康診査の受診率も全国より低い水準にとどまっています。がんによる死亡率・罹患率も全国に比べ高く、健康寿命の延伸が重要課題として位置づけられています。地域のつながりの希薄化を背景とした孤独・孤立問題の顕在化・深刻化も懸念されるところです。
誰もが安心して健康に暮らし続けることができる北海道の実現が目指されています。医療偏在の解消と、健康寿命の延伸・健康格差の縮小が中心的なテーマです。
- 修学資金の貸付や地域枠制度の運営など医療従事者の育成・確保対策
- 初期から三次救急まで体系的な救急医療体制の整備と遠隔医療システムの導入促進
- 介護ロボットやICTの普及による負担軽減と地域包括ケアシステムの構築
- 生活習慣の改善やがん検診受診促進など総合的ながん対策の強化
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燃油や肥料、飼料といった生産資材の価格高騰により、農業を取り巻く環境が厳しさを増しています。農業経営体の減少が進み、個人経営体の基幹的農業従事者のうち65歳以上が40%を超えるなど、担い手不足と高齢化も深刻な状況です。漁業では気候変動や海洋環境変化の影響で生産量が減少傾向にあり、就業者の減少・高齢化による生産体制の脆弱化が懸念されています。道内総生産に占める製造業の割合は全国と比べ低い傾向で、付加価値生産性も全国平均を大きく下回っています。建設や介護などの分野では人手不足が深刻化し、若者・女性・高齢者の就業率が全国に比べて低い水準にとどまっています。
食、観光、デジタルなどのポテンシャルを最大限に発揮し、経済全体の成長と新たな飛躍につなげていくことが目標とされています。
- 道産食品の高付加価値化と輸出先の多角化による食分野の生産性向上
- 次世代半導体製造を目指すラピダス社の量産化支援やデータセンター誘致を核としたデジタル関連産業の拠点形成
- 宇宙航空産業や健康長寿産業など成長分野への参入促進
- 若者・女性・高齢者・外国人など多様な人材の労働参加とデジタル技術活用による生産性向上(DX)
高度経済成長期以降に整備された社会資本の老朽化が今後加速する見通しで、道路・橋梁などインフラの維持管理・更新が急がれています。積雪寒冷・広域分散型の地域特性から都市間距離が長く、人やモノの輸送コストが高いことも構造的な課題です。人口減少や高齢化に伴う利用者の減少に加え、交通・物流を担う労働力の不足により、鉄道・バス・離島航路などの地域交通の維持・確保が困難になりつつあります。JR北海道の経営状況は極めて厳しく、建設業でも就業者の高齢化が進み、若年者の入職が進まない状況が続いています。
社会資本の経済的効果を最大化するため、中長期的な視点に立った戦略的・効果的な整備と適切な維持管理(老朽化対策)の推進が掲げられています。
- 北海道新幹線の札幌開業に向けた整備促進と開業効果の全道波及
- 持続的な鉄道網の確立に向けた路線の維持・活性化や利用拡大
- 地域公共交通計画に基づく交通事業者間の連携拡大(MaaSの展開)
- ICTやAIなどの未来技術を活用したDX推進による医療・福祉・交通・防災分野のサービス効率化
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地球温暖化が要因とされる気候変動の影響が顕在化し、水害や土砂災害の激甚化・頻発化が懸念されています。積雪寒冷・広域分散型の地域特性から、道民1人当たりの温室効果ガス排出量が全国平均より高く、脱炭素化の推進と道民の意識向上が課題となっています。全国随一のポテンシャルを持つ再生可能エネルギーの導入拡大と、化石エネルギー中心の社会構造を転換するGX(グリーントランスフォーメーション)の必要性が高まっている状況です。エゾシカやヒグマによる農林水産業被害や人身被害など野生鳥獣と人とのあつれきも喫緊の課題で、道民1人1日当たりのごみ排出量が全国平均を上回り、最終処分量の減少も進んでいません。
2050年までの「ゼロカーボン北海道」実現(2030年度温室効果ガス排出量48%削減)を掲げ、環境と経済・社会が好循環するグリーン成長の推進が目標とされています。
- 全国随一の再生可能エネルギー(RE)ポテンシャルを活用した洋上風力導入と関連産業の集積
- 森林吸収量の維持・増加やブルーカーボン生態系の保全、道産木材利用促進(HOKKAIDO WOODブランド強化)
- 循環型社会の形成に向けた3R+Renewableの取組強化とバイオマス利活用
- エゾシカの捕獲対策やヒグマによる人身被害防止など野生鳥獣の適正管理
人口減少や高齢化、労働人口の減少が進む中、社会機能を維持し課題を解決するには、デジタル技術の活用によるDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が不可欠な状況となっています。半導体(ラピダス社)やデータセンターの立地が進むなどデジタル関連産業を育てる素地ができている一方で、国際的な光海底通信ケーブルなどのインフラ整備や人材の育成・確保が課題として残っています。将来的な自治体職員の減少や市町村の財政力の脆弱性が危惧される中、持続的に多様な行政サービスを提供できる行財政基盤の強化も求められています。
仮想空間と現実社会が高度に融合した未来社会である「北海道Society5.0」の実現が掲げられています。デジタル技術を活用し、くらしや産業の様々な分野で人手不足を解消しながら新たな付加価値を生み出していくことが目標です。
- 冷涼な気候や再生可能エネルギーの優位性を活かしたデジタル関連産業の一大拠点形成(北海道デジタルパーク)
- ラピダス社の量産化支援や国際的な光海底通信ケーブルの誘致
- AIやRPA、ICTの活用による限られた行財政資源の最大限活用
- エビデンスを重視した政策の推進(PDCAサイクル)と市町村の広域連携促進
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コロナ禍で甚大な影響を受けた観光業は回復基調にあるものの、国内客およびインバウンド獲得競争の一層の激化が見込まれています。宿泊客数が道央圏に集中する傾向があり、広域的な誘客と周遊促進が課題となっています。高い付加価値を提供できる観光産業を担う人材の育成・確保や公共交通ネットワークの充実も必要とされている状況です。文化面では、広域分散型の特性から芸術文化に触れる機会が少ない地域が存在し、文化財の維持管理や地域文化活動の担い手の減少が進んでいます。アイヌの人たちの伝統や文化は伝承者の高齢化から保存・伝承が喫緊の課題です。スポーツでは小学生の体力・運動能力が全国平均を下回り、競技人口の減少も懸念されています。
ポテンシャルを発揮し、持続的に発展する世界トップクラスの観光地北海道の実現が目標として掲げられています。文化・スポーツ面でも、誰もが豊かに親しめる環境づくりが目指されています。
- アドベンチャートラベル(AT)を北海道観光の新たな柱として成長させ、世界水準の滞在環境を整備
- 観光人材の育成・確保、観光DXの推進、空港やクルーズ船の寄港促進
- 世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の適切な保存・活用と文化活動を担う人材の育成
- 民族共生象徴空間「ウポポイ」への誘客促進やアイヌ文化の保存・伝承、スポーツツーリズムの誘致促進
人権を取り巻く状況は、インターネットを利用した人権侵害の増加や性的マイノリティへの社会的関心の高まりなど、複雑化・多様化が進んでいます。社会のあらゆる分野で固定的な性別役割分担意識が残っており、男女が能力を十分に発揮できる環境づくりが必要です。性的な被害や配偶者暴力、家庭状況などにより困難な問題を抱える女性も増加傾向にあります。人口減少と地域のつながりの希薄化を背景に孤独・孤立問題が懸念される中、外国人居住者の増加に伴い多文化共生社会の形成に向けた取り組みも急がれています。我が国固有の領土である北方領土問題は未解決であり、元島民の高齢化が進む中、早期返還に向けた継続的な取り組みが欠かせません。
誰もが人権を尊重され活躍できる社会の実現が目指されています。互いの多様性が尊重される地域社会づくりと、男女平等参画の促進が中心的な方針として位置づけられています。
- 家庭・地域・学校・職場など、あらゆる場を通じた人権意識の向上と多様性が尊重される地域社会づくり
- 女性の活躍推進に向けた意識向上と政策・方針決定への女性の参画拡大
- 外国人相談センターの充実や日本語学習機会の提供など多文化共生社会の形成
- 市民活動の促進と北方領土隣接地域の振興・返還要求運動の推進
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