【自治体研究】神奈川県庁
※本ページは、自治体の最上位計画等に基づいて作成しています。間違いのないように細心の注意を払っていますが、最終的な情報の正確性については、ご自身でのご確認をお願い致します。
▶ 面接対策用 ◀
神奈川県の自治体研究<完全版>
神奈川県の最重要方針「新かながわグランドデザイン基本構想」及び「実施計画」から、
神奈川県の将来像と重点戦略を徹底調査!
(根拠資料:『新かながわグランドデザイン基本構想』及び『新かながわグランドデザイン実施計画』)
1.計画全体が目指す将来像
基本理念と目標年次
「新かながわグランドデザイン基本構想」および「実施計画」は、県政運営の総合的・基本的指針を示す最重要の総合計画。目標年次は2040(令和22)年と定められている。 計画が実現を目指す基本理念は、「いのち輝くマグネット神奈川」である。「いのち輝くマグネット神奈川」とは、県民が生きてる喜びを実感し、住んでみたい、何度も訪れてみたい、つながってみたいと思える魅力にあふれていることを意味する。
2.将来像を実現するための基本目標
基本理念である「いのち輝くマグネット神奈川」の実現に向けて、2040年を展望した神奈川の将来像として、以下の3点が基本目標となっている。これは、県民、企業、NPO、団体、行政など多様な主体の力を結集して共に目指すものである。
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誰もが安心してくらせる やさしい神奈川
社会に潜在する様々な課題を、多彩な人材が集まる神奈川ならではの支え合いによって克服し、県民の抱える不安解消の実現を目指す。 -
誰もが自らの力を発揮して活躍できる神奈川
年齢や性別、障がいの状態、国籍などにかかわらず、誰もが自分らしく社会づくりにかかわることができる環境づくりを共に進めている。 -
変化に対応し 持続的に発展する神奈川
神奈川の多彩な魅力に共感する県民の気持ちを大切にし、まちのビジョンや政策を共に創り、様々な変化に柔軟に対応できる魅力あるまちづくりを進めている。
▶ もっと詳しく ◀
関心のあるテーマでは、さらに知識をつけましょう!
(9つのテーマ別取り組み)
①【安全・安心】
🛡️県の課題と目指す姿:
現状の課題(なぜ取り組むのか)
近年、首都直下地震や集中豪雨などの自然災害の激甚化・頻発化が顕著であり、土砂災害発生件数は全国で上位に位置している。また、グローバル化の進展に伴い、新興感染症のパンデミックが将来にわたり何度も発生する可能性が指摘されている。さらに、社会情勢の変化に伴い、高齢者が被害に遭いやすい特殊詐欺や、先端技術を悪用したサイバー犯罪など、くらしをとりまく脅威が複雑化・深刻化している。これらの不確実なリスクや潜在的課題に対し、被害を最小限に抑えるための強靭な危機管理体制の構築と、県民のくらしを守る基本的な安全・安心の確保が求められている。
目指す姿・主な取り組み(何をするのか)
大規模な災害や新興感染症への対応力の強化と、犯罪や事故のない安全な地域社会づくりを目指す。
- 災害への対応力強化: 市町村と連携し、ハード・ソフト両面から防災・減災を図る。災害リスクの「見える化」を進め、津波避難対策、災害時要配慮者対策などの応急活動体制の充実を図る。また、平常時から非常時を見据えた新興感染症への持続可能な医療提供体制の構築を進める。
- くらしの安全確保: 警察活動の高度化・合理化に資する先端技術の導入を進める。特殊詐欺やサイバー犯罪など複雑化する犯罪に対し、犯罪の抑止と検挙を両輪とした取り組みを推進する。
- 都市基盤の強靭化: 災害に備えた都市基盤の整備や、インフラの戦略的なメンテナンスによる長寿命化と強靭化の両立を目指す。
②【子育て・教育】
🎓県の課題と目指す姿:
現状の課題(なぜ取り組むのか)
全国と同様に神奈川でも人口減少局面に入り、出生数が過去最少を更新するなど、少子化が深刻化している。若い世代が未来に希望を持ち、希望する人数の子どもを産み育てることが難しくなっており、経済的負担や社会的な障壁の緩和が必要とされている。教育分野においては、グローバル化やデジタル化の加速など、社会の変化に対応できる人材の育成が急務である。また、「子どもの貧困率」は高い水準にあり、ヤングケアラー、ひきこもり、児童虐待など、子ども・若者が抱える生きづらさや将来への不安といった潜在的な問題への対応が重要となっている。
目指す姿・主な取り組み(何をするのか)
子ども・若者が明るい未来を描ける神奈川を実現し、変化の激しい社会に適応できる柔軟で自立した人材の育成を目指す。
- 希望の持てる社会づくり: 若い世代の目線を大切にした子育て支援策を展開し、結婚や出産・育児の希望がかなえられるよう、デジタル技術も活用しながら多様なニーズに合わせた支援やコミュニティづくりを推進する。
- 困難を抱える子ども・家庭への支援: 貧困が世代を超えて連鎖することのないよう、ひとり親家庭や困難な問題を抱える女性などへの支援の輪を広げる。児童虐待の早期発見・早期対応、医療的ケア児とその家族への切れ目のない支援などを実施する。
- 教育環境の充実: すべての子どもが自立して生き抜く力や社会に貢献する力を身に付けられるよう、インクルーシブ教育やキャリア教育を推進する。いじめや不登校の未然防止、多様な学びの場の確保に取り組み、安全で快適な教育環境づくりを進める。
③【健康・福祉】
❤️県の課題と目指す姿:
現状の課題(なぜ取り組むのか)
神奈川は超高齢社会が本格的に到来しており、2040年には高齢者数及び高齢化率がピークを迎え、医療・介護サービスの持続可能性の維持が大きな課題となっている。また、高齢者世帯、特に一人暮らしの高齢者世帯が大幅に増加することが見込まれ、地域コミュニティの衰退と相まって、社会的孤立や孤独死のリスクが高まっている。平均寿命の延伸により「人生100歳時代」が到来する中、誰もが生涯にわたり生きがいを持ち、幸福度の高いくらしができる環境づくりが求められている。さらに、地域医療・地域包括ケアシステムを支える保健・医療・福祉人材の不足も深刻な問題である。
目指す姿・主な取り組み(何をするのか)
未病改善や医療・介護の充実による、生き生きと暮らせる社会を目指し、支え合う地域社会づくりを推進する。
- 健康長寿社会の実現: 食・運動・社会参加による未病改善の取組で県民の行動変容を促進し、健康寿命の延伸を目指す。自殺や精神疾患の予防のため、こころの健康づくりを推進し、孤立しない地域社会づくりを進める。
- 持続可能な医療・介護基盤の構築: 医療・介護の将来の需要やテクノロジーの変化に対応し、誰もが住み慣れた地域で安心して生活し続けられる持続可能な基盤の構築を目指す。医療分野でのDX(デジタル・トランスフォーメーション)を通じたサービスの効率化・質の向上に取り組む。
- 福祉と共生の推進: 成年後見制度や虐待防止など、高齢者や障がい児・者一人ひとりを支える権利擁護の取り組みを推進する。障がい児・者が地域で安心して生活できるよう、ライフステージに沿った支援の仕組みづくりを進める。また、外国人人材の確保や介護ロボットの導入により、保健・医療・福祉人材の確保と働きやすい環境づくりを推進する。
④【産業・雇用】
📈県の課題と目指す姿:
現状の課題(なぜ取り組むのか)
グローバル化が進展し、ヒト・モノ・カネをめぐる国際競争が激化している。世界的な産業構造の転換期を乗り越え、経済や社会の好循環を実現する必要がある。我が国ではデフレマインドの転換が求められている。県内の製造業事業所数は長期的に減少傾向を示した。特に、生産年齢人口の減少が長期的に続くことが予測されており、医療・福祉分野をはじめとする様々な業種で労働力不足が深刻化している。また、中小企業が持続的に成長し、稼ぐ力を高めるための支援体制の強化が喫緊の課題となっている。経済安全保障リスクの増大や、急速なデジタル化への対応も必要不可欠である。
目指す姿・主な取り組み(何をするのか)
国内外から選ばれる魅力的なビジネス環境の構築と、多様な人材が活躍できる持続的な県内経済の発展を目指す。
- 産業競争力の強化: 未病、最先端医療、ロボット、脱炭素、デジタルなど高い成長が期待される分野への投資や企業誘致を促進する。国家戦略特区などの特区制度を最大限活用し、新事業創出や製品等の社会実装を支援する。
- 中小企業支援とイノベーション: 中小企業の資金調達や経営改善を支援し、稼ぐ力の向上を図る。大学や研究機関などの知的資源を活かし、産学公連携によるイノベーションを創出する。
- 多様な人材の活躍: 若年者、女性、高齢者、障がい者、外国人など多様な人材の就業支援を強化する。ワーク・ライフ・バランスの推進や柔軟な働き方を支援し、働きやすい職場づくりを推進する。
- 農林水産業の持続可能性: スマート技術の導入により生産性を向上させ、新鮮で安全・安心な農林水産物の安定供給を図る。環境に配慮した生産を推進し、持続可能な農林水産業を実現する。
⑤【社会基盤】
🏗️県の課題と目指す姿:
現状の課題(なぜ取り組むのか)
本格的な人口減少社会の到来により、空き家や空き地が増加する「都市のスポンジ化」が進行することが想定されている。これにより、土地の利用効率や管理水準の低下、行政や医療・福祉などの都市機能の維持困難といった課題が生じる。高度経済成長期に整備された都市基盤や建築物の老朽化が進んでおり、限られた財源の中で効率的な維持管理が求められている。また、人口減少に伴い、公共交通の担い手不足や減便が懸念され、サービス水準の維持が困難になりつつある。さらに、首都圏を牽引する活力創出において、世界と国内他地域、国外とのヒト・モノ・情報のネットワークを維持・強化する必要がある。
目指す姿・主な取り組み(何をするのか)
変化に対応し持続的に発展する強靭な県土の形成を目指す。
- 都市機能の集約化と適正利用: 将来の人口・世帯構成を見据え、地域の実情に応じた市街地の再生や都市機能の集約化を進める。郊外部では豊かな自然環境と調和した地域循環共生圏づくりを推進する。
- インフラの強靭化と長寿命化: 災害に備えた都市基盤の整備を進める。インフラの戦略的なメンテナンスによる長寿命化を図り、トータルコストの中長期的な縮減・平準化を目指す。
- 総合的な交通ネットワークの形成: リニア中央新幹線の建設促進や県内駅設置を踏まえたまちづくりの支援。広域的な道路交通網の整備を促進し、地域間の交流と連携を強化する。
- スマートモビリティの活用: デジタル技術を活用し、自動運転などの新しい交通サービスや公共交通の利便性向上を図り、誰もが安全・安心に移動できる交通環境を充実させる。
⑥【環境】
🌿県の課題と目指す姿:
現状の課題(なぜ取り組むのか)
近年、世界的に異常気象が頻発しており、地球温暖化による豪雨災害の激甚化・頻発化や台風の勢力強化が指摘されている。世界全体で「2050年までの脱炭素社会の実現」が目標として掲げられ、これに対応することが喫緊の課題である。また、気候変動と密接に関連する生物多様性の損失も、里地里山の管理不足などから懸念されている。長らく「大量生産・大量消費・大量廃棄」が前提とされてきた社会は、資源の制約や海洋汚染(特に廃プラスチック)に直面しており、持続可能な社会の構築が求められている。
目指す姿・主な取り組み(何をするのか)
環境と経済が調和する持続可能な社会の実現に貢献し、未来のいのちや環境を守る脱炭素社会の実現を目指す。
- 脱炭素社会の実現: デジタル技術を活用しながら、省エネルギー対策や太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーの導入促進・利用拡大に取り組む。森林整備や木材利用の促進、海洋における藻場の再生・整備など、吸収源対策を推進する。県自らが温室効果ガス排出事業者として率先実行する。
- 循環型社会づくり: 廃棄物の排出抑制・再使用・再生利用(3R)に加え、化石資源由来のプラスチック等を再生可能な資源に置き換えるRenewableの取組を推進する。海洋プラスチック問題に対応するため、県民・市町村・事業者と連携したクリーン活動を推進する。
- 自然環境の保全・活用: 水源かん養など公益的機能の高い森林づくりや生活排水対策により、将来にわたり良質な水を安定的に確保する。丹沢大山地域のブナの立ち枯れや希少動植物の減少など、自然環境の劣化に対応するため、県民と協働・連携して自然再生に取り組む。
⑦【DX・行財政】
💻県の課題と目指す姿:
現状の課題(なぜ取り組むのか)
本格的な人口減少社会の到来により、行政分野においても予算や人材が限られることが予測されている。これにより、社会資本の効率的な運用やインフラの維持、質の高い行政サービスの持続が困難となる懸念がある。一方、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を契機として、社会全体でデジタル化が加速し、この進歩の著しいデジタルの力を活用した行政運営の効率化が喫緊の課題となっている。県政を推進するため、多様化・複雑化する社会課題に対応できる強靭な行財政基盤の構築が求められている。
目指す姿・主な取り組み(何をするのか)
県民目線のデジタル行政によるやさしい社会の実現を目指す。
- デジタル技術の活用: AIやロボットなど最先端のテクノロジーの実用化を後押しし、あらゆる分野の課題解決を目指す。県民の安全・安心と利便性向上のため、くらしと行政のデジタル化を推進し、誰もがデジタルの恩恵を受けられる社会を実現する。
- 行財政基盤の強化: 「第3期行政改革大綱」に基づき行政改革に取り組み、デジタル技術の活用や多様な担い手との協働・連携を強化する。広域自治体として市町村間の広域連携を支援し、持続可能な行政サービスの実現を目指す。
- 政策運営の改善: 証拠に基づく政策立案(EBPM)の考え方を取り入れた「政策のマネジメント・サイクル」を確立、柔軟かつ効果的・効率的な政策運営を図る。
⑧【観光・文化】
🏯県の課題と目指す姿:
現状の課題(なぜ取り組むのか)
神奈川は、国際性豊かな大都市、歴史・文化に彩られた観光地、丹沢大山や湘南の海など多彩な自然に恵まれている。しかし、人口減少に伴い、国内の観光需要の先細りが懸念され、国内外から人を引きつける魅力の創出が重要となっている。また、価値観やライフスタイルの多様化が進む「人生100歳時代」において、すべての世代の人が心身ともに健康で、生涯にわたり生きがいを持ち幸福度の高い暮らしができるよう、文化芸術活動やスポーツへの参加機会の拡大が求められている。
目指す姿・主な取り組み(何をするのか)
心身ともに健康で豊かな生活ができる活力ある地域社会の実現を目指す。
- 観光振興と地域活性化: 神奈川が有する地域の観光資源を活かし、国内外から何度も訪れたくなる魅力ある地域づくりを推進する。観光データを収集・分析し、戦略的プロモーションを実施。インバウンドの増加を見据え、観光客の受入環境整備を進め、地域産業への経済波及効果を目指す。
- 文化芸術の振興: ゆとりとうるおいを実感できる心豊かな暮らしの実現のため、デジタル技術を活用しながら、誰もが文化芸術に親しむ機会を広げる。伝統的な文化芸術の保存・活用、文化芸術活動の支援を通じた賑わいの創出に取り組む。
- スポーツ振興: 乳幼児から高齢者までのライフステージに応じたスポーツ活動への支援など、誰もが生涯を通じてスポーツを楽しむことができる環境づくりを推進する。
⑨【共生・多様性】
🤝県の課題と目指す姿:
現状の課題(なぜ取り組むのか)
社会環境の不確実性が高まる中、経済的困窮や社会的孤立など、社会に潜在する課題が深刻化している。特に、声を上げにくい子ども・若者やひとり親家庭、孤独・孤立に悩む方など、生きづらさを抱える人々への支援の輪を広げることが必要とされている。また、多様な個性が尊重し合える社会を築くうえで、ジェンダー平等や多文化共生の実現が重要である。外国籍県民が176の国と地域から集まり増加傾向にあるなど、多文化化への対応と、性別・国籍・障がいなどを理由とする偏見や差別の解消が求められている。
目指す姿・主な取り組み(何をするのか)
障がい、国籍、性別によらない、ともに生きる社会の実現を目指す。
- 社会的孤立・困難への支援: 孤独・孤立に悩む方や生活困窮に陥りやすいひとり親家庭、困難な問題を抱える女性などに対し、切れ目ない相談・支援につなげ、誰もが生まれ育った環境に左右されず自分らしく生きられる社会づくりを目指す。
- ジェンダー平等と多文化共生: すべての人が個性と力を発揮できるジェンダー平等社会を目指し、固定的な役割分担意識の解消に取り組む。外国籍県民が能力を発揮できる環境を整備するなど、多文化共生の地域社会づくりを推進する。
- 協働・連携の強化: NPOや企業、大学など多様な主体と、対等なパートナーとして問題意識を共有し、それぞれの強みを活かした協働・連携を推進することで、複雑化・多様化する社会課題の解決に取り組む。
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