AI公務員予備校

面接の頻出質問

「併願状況」を聞かれたら?答え方・例文と、面接カードの書き方

結論は「基本は正直に。ただし伝え方に技術がいる」。 面接官が知りたいのは併願の有無ではなく、「比べたうえで、なぜうちが第一志望か」です。

RULES

聞かれたときの3つの原則

  1. 1嘘はつかない嘘は深掘り質問で必ず崩れ、他の回答まで疑われます。
  2. 2全部は言わない志望動機と一貫する3〜4つに絞れば十分です。
  3. 3「ここが第一志望」と理由まで言い切る併願先を言ったら、自分から第一志望の理由まで話しきる。いちばん差がつくところです。

監修:青島一平(元県庁職員・AI公務員予備校 代表)|公開 |更新

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How to write

面接カード・履歴書・ESの「併願状況」欄の書き方

ここに書いた内容が、面接での質問の出発点になります。面接官は書いた内容を見ながら聞いてくるので、口頭の答えとずれないように書きます。

✕よくない書き方

併願状況

国般、県庁、特別区、市役所いくつか、民間数社

  • ・略称で書いている(国般・県庁)
  • ・進み具合が分からない
  • ・数が多すぎて「手当たり次第」に見える
○伝わる書き方
併願先(正式名称)状況
○○県職員(行政)最終面接待ち
国家公務員一般職(行政)官庁訪問中
株式会社○○(IT)内定
  • ・正式名称で書く
  • ・「一次合格」「結果待ち」など進み具合を添える
  • ・志望動機と一貫する3〜4つに絞る

略称ではなく、正式名称で

国般国家公務員一般職
国総国家公務員総合職
国専国税専門官
裁事裁判所事務官(一般職)
特別区特別区職員Ⅰ類
県庁・地上○○県職員(行政)

書く併願先は「質問を誘導するもの」を選ぶ

面接官はカードに書いた併願先から「なぜこの組み合わせなのか?」と聞いてきます。志望動機と一貫した併願先を書いておけば、その質問が自分の得意な話へ入る入口になります。

カードと口頭の答えを食い違わせない

カードを書いたら、その内容をもとに面接の回答を準備します。カードと話がずれると、信頼が大きく損なわれます。

Why

面接官が併願状況を聞く4つの理由

公務員試験で併願するのは当たり前で、面接官もそれは承知しています。問い詰めたいのではなく、次の4つを見ています。

  1. 01辞退リスク

    合格を出したら、本当に来てくれるか

    辞退されると採用計画が狂います。面接官がいちばん知りたいのはここです。

  2. 02一貫性

    受験の「軸」は通っているか

    「住民に近い仕事」と言いながら国家総合職を受けていると、志望動機全体が揺らぎます。

  3. 03伝え方

    言いにくいことを誠実に話せるか

    利害調整が続く仕事です。相手への敬意を保って答えられるかを見ています。

  4. 04計画性

    リスクに備えているか

    「ここしか受けていない」は、必ずしもプラスになりません。計画性がないと映ることもあります。

Template

回答の型:4ステップで約1分

どんな状況でも、この順に当てはめれば筋の通った回答になります。時間の半分以上を、STEP 4の「第一志望の理由」に使います。

1分の回答の時間配分合計 約60秒
併願先
軸
3
理由
  • 1. 併願先0〜10秒
  • 2. 軸10〜20秒
  • 3. 第一志望20〜25秒
  • 4. 理由25〜60秒
  1. STEP 1約10秒

    併願先を端的に言う

    事実をシンプルに。3〜4つに絞れば十分で、全部を言う必要はありません。

    「○○県と国家一般職を受験しています」

  2. STEP 2約10秒

    受験の「軸」を一言で

    併願先に共通するテーマを示すと、ばらばらに受けている印象が消えます。

    「住民の暮らしを行政から支えたいという思いで受験しています」

  3. STEP 3約5秒

    「ここが第一志望」と言い切る

    迷わず、はっきりと。「考え中です」「まだ決めていません」は言わない。

    「その中で、御市が第一志望です」

  4. STEP 4約35秒

    第一志望の理由を具体的に

    ここが回答の核心。併願先と比べたうえで、なぜここなのかを自分の経験で語ります。

    「住民と直接顔を合わせて施策を形にできるのは、基礎自治体の御市だからです」

よくある失敗:STEP 1で止まってしまう

「○○県と○○市を受けています。以上です。」で終わると、面接官は「で、うちの志望度は?」と聞き返すしかありません。聞かれる前に、自分から第一志望の理由まで話しきりましょう。
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Examples

状況別の例文4パターン

自分に近い状況を選んでください。色は回答の型のステップです。そのまま覚えるのではなく、どの色の部分を自分の話に置き換えるかを見てください。

  • STEP1 併願先
  • STEP2 軸
  • STEP3 第一志望
  • STEP4 理由

県庁+国家一般職を併願して、市役所を受ける

面接官他にどちらを受験されていますか?

併願先はい。○○県と国家一般職を受験しています。

軸地域の暮らしを行政の立場から支えたいという思いがあり、住民生活に関わる組織を中心に受験しました。

第一志望その中で○○市を第一志望としているのは、

理由市の窓口業務や地域づくりの現場を通じて、住民の方と直接顔を合わせながら仕事ができる点に最も魅力を感じているからです。大学時代に○○地区でボランティアをした経験から、住民の声を直接聞いて形にする仕事がしたいという思いが強くなり、それが最も実現できるのは市役所だと考えています。

Patterns

併願パターン別:面接官の心配と、軸の示し方

組み合わせによって、面接官が引っかかる点は違います。自分の組み合わせの行だけ読めば準備できます。

県庁 × 市役所面接官が気にすること結局、どちらが本命なのか軸の示し方県全体の政策か、住民に近い現場か。自分の経験がどちらの距離感と結びつくかで語る。
都庁 × 特別区面接官が気にすること同じ東京で、何が違うと思っているのか軸の示し方都は広い範囲の行政、特別区は住民に身近な行政。担いたい仕事の側から選んだと言う。
国家一般職 × 地方面接官が気にすること国と地方、どちらの仕事がしたいのか軸の示し方制度をつくる側か、制度を住民に届ける側か。受験先に合わせて力点を変える。
警察・消防 × 行政面接官が気にすること職種がばらばらではないか軸の示し方「安全で安心な地域をつくる」など、上位の目的で一本につなぐ。
教員 × 行政面接官が気にすること本当はどちらがやりたいのか軸の示し方「教育に関わりたい」という上位の軸で。聞かれない限り、面接先と違う方は言わない判断もある。
公務員 × 民間面接官が気にすること最後は民間に行くのではないか軸の示し方志望動機と関係のある業界なら伝えてよい。「利益ではなく住民全体のため」で締める。
1カ所だけ面接官が気にすること落ちたらどうするつもりか軸の示し方正直に。ただし「なぜ1カ所か」(時間の制約・強い志望)の理由を必ず添える。

NG

やってはいけないNG回答3つ

3つとも原因は同じで、「面接官がこの答えを聞いてどう感じるか」を考えていないことです。

  1. NG 1

    「ここしか受けていません」という嘘

    「御市だけを受験しています。他は一切受けていません。」

    なぜダメか:1カ所だけの受験は現実的でないと面接官は知っています。「落ちたらどうするの?」と深掘りされて嘘が崩れ、他の回答まで疑われます。

    こう直す:受けている先を3〜4つに絞って正直に伝え、「その中でここが第一志望」と続ける。

  2. NG 2

    滑り止めに聞こえる

    「第一志望は○○県庁なのですが、御市も受けさせていただいています。」

    なぜダメか:「うちは滑り止め」と言っているのと同じです。辞退しそうな人に、貴重な合格枠は使えません。

    こう直す:その面接では、その受験先を第一志望として、理由まで言い切る。

  3. NG 3

    ばらばらで説明できない

    「○○市と、消防官と、裁判所事務官と、民間のメーカーを受けています。」

    なぜダメか:行政・公安・司法・民間がばらばらだと「どこでもいい」に見え、志望動機の根拠が崩れます。

    こう直す:志望動機と一貫する3〜4つに絞る。残りは聞かれない限り自分から言わない。

Follow-up

深掘り質問5つと答え方

併願状況を答えたあと、面接官はほぼ確実にもう一段深く聞いてきます。とくに次の5つは準備しておきましょう。

  1. 1「その中で、第一志望はどこですか?」

    迷わず「こちらです」と即答。一瞬の沈黙が命取りです。そのあと、併願先と比べた理由を述べます。

    例「こちらが第一志望です。○○県にも魅力を感じていますが、住民と直接やり取りしながら施策を形にできるのは基礎自治体の御市ならではだと考えています。」

  2. 2「両方受かったらどうしますか?」

    「迷わずこちらに参ります」の一択。「考えさせてください」「家族と相談します」は辞退のサインに聞こえます。

    例「迷うことなく御市を選びます。私が最も実現したい○○に取り組める環境はここだけだと確信しています。」

  3. 3「本当にうちが第一志望?」

    圧迫気味に聞かれても動揺しない。中身より、追い詰められたときの態度を見られています。

    例「はい、第一志望です。ご心配はもっともですが、御市を選んだ理由は○○の経験に基づいており、揺らぐことはありません。」

  4. 4「併願先と当市の違いは何だと思いますか?」

    併願先を否定しない。「○○にはこういう魅力がある。でも御市にはそれ以上に○○がある」と比べて選んだ筋道を示します。

  5. 5「民間は受けていないのですか?」

    受けていないなら「なぜ公務員だけか」を前向きに。「安定しているから」は避け、公共の仕事でしかできないことに触れます。

    例「受けていません。特定の顧客ではなく、地域全体のために働きたいという思いが固まったからです。」

AI公務員予備校

この深掘りを、本番の前にAIで練習する

回答を用意しても、深掘りで詰まれば台無しです。AI公務員予備校では、あなたの受験先に合わせて「併願状況」の回答づくりから、声での深掘りの練習までできます。

  • 面接回答作成AIチャット(使い放題)「併願状況」と質問を指定すると、受験先に合わせた回答案・★評価・改善案と、次に聞かれそうな質問3つが返ってきます。
  • AI音声模擬面接(15分)深掘りしてほしいテーマに「併願状況」「両方受かったら」を入れておくと、AI面接官が声で深掘りしてきます。終わると評価レポート(PDF)が届きます。
面接対策の機能をくわしく見る →

Free ・ 登録不要

「なぜここが第一志望か」を、AIで文章にする

併願状況の答えの核心は、第一志望の理由=志望動機です。無料体験の志望動機コーナーなら、メモ程度の材料から文章に仕上げてくれます。

  1. 1受験先に、第一志望の自治体・職種を入れる
  2. 2志望動機の種に「併願先と比べて、ここを選んだ理由」をメモ程度で書く
  3. 3AIが志望動機の文章にします(登録不要・無料)

Q&A

併願状況のよくある質問

併願先を偽ったら、ばれますか?

受験先どうしで併願の情報をやりとりすることは、ふつうはありません。ただし、面接カードに書いた内容と口頭の回答が食い違えば、その面接の中で不信感を持たれます。「ばれるかどうか」より、カードと回答をそろえることに時間を使いましょう。

本当に1カ所しか受けていない場合は?

正直に「こちらだけです」と答えて構いません。ただし「なぜ1カ所だけなのか」の理由を必ず添えます。社会人なら「働きながらの受験のため絞った」、新卒なら「○○の分野で働きたい思いが強く、ここ以外に考えられなかった」など、計画性や強い意志が伝わる理由を用意してください。

警察と行政職を併願しています。一貫性が弱い気がします。

上位の目的でつなげます。たとえば「安全で安心な地域をつくりたい」という軸を置き、「警察は治安の最前線から、行政は防犯施策やまちづくりから関われる」と説明すれば、職種が違っても一本の筋になります。

他の試験で内定をもらっています。伝えるべきですか?

聞かれたら正直に伝えてください。内定があること自体はマイナスではなく、他からも評価されている証明になります。「ありがたいことに内定をいただいていますが、御市が第一志望であることに変わりはありません」と、志望度の確認をセットで。

集団面接で他の人が「専願です」と言いました。

周りに合わせて嘘をつく必要はありません。併願していることを正直に伝えたうえで「比べた結果、こちらを第一志望に選んだ」と述べるほうが、誠実で筋の通った印象になります。

教員採用試験と行政職を併願しています。伝えるべき?

面接官が「本当はどっちがやりたいの?」と感じやすい組み合わせです。教員の面接では行政を、行政の面接では教員を、あえて言わない判断もあり得ます。直接聞かれたら「教育に関わりたい」という上位の軸で一貫性を示しましょう。