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面接の頻出質問

「なぜ地元以外を志望するの?」市役所・特別区・県庁の答え方と例文

地元以外だから不利、ということはありません。面接官が知りたいのは地縁ではなく、「ここで長く働く覚悟」と「ここでなければならない理由」です。 3段階の型に当てはめれば、縁のない自治体でも筋の通った答えになります。

CHECK

面接官が確かめたい3つのこと

  1. 1定着性この街に腰を据えて働くか数年で「やっぱり地元に帰る」と辞めないか。
  2. 2志望度「ここでなければ」の理由があるか日程が合った、地元の滑り止め、ではないか。
  3. 3貢献度外から来るからこそ何をもたらすか地元の人が気づかない魅力や課題に目を向けられるか。

この3つに正面から答えられれば、地元以外でも問題ありません。

監修:青島一平(元県庁職員・AI公務員予備校 代表)|公開 |更新

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Template

回答の型:3段階で約1分

どんな事情の人でも、この順に当てはめれば筋の通った回答になります。時間の半分を、STEP 2の「なぜここなのか」に使います。

1分の回答の時間配分合計 約60秒
きっかけ
比較
貢献
  • 1. きっかけ0〜15秒
  • 2. 比較15〜45秒
  • 3. 貢献45〜60秒
  1. STEP 1約15秒

    この自治体を知った・関心を持ったきっかけ

    住んだ・訪れた・研究した・仕事で関わった。どう接点ができたかを短く。「この人は本当に関心がある」という第一印象が決まります。

    「大学のゼミで全国の自治体のDXを比べる中で、御市の取り組みを知りました」

  2. STEP 2約30秒

    地元や他ではなく「ここ」である理由

    回答の核心。その自治体の施策・強み・課題を固有名詞で挙げ、「ここでなければできないこと」を示します。地元を否定せず、違いとして述べます。

    「高齢者のデジタル支援を公民館単位で行う仕組みは、技術だけでなく住民に寄り添う姿勢だと感じました」

  3. STEP 3約15秒

    採用されたら何ができるか

    自分の経験・スキルでどう貢献するか。地元以外の出身であることを「外からの視点」という強みに変えて締めます。

    「大学で学んだプログラミングを、住民に近いDXの現場で活かしたいと考えています」

よくある失敗:「きっかけ」だけで終わる

「旅行で訪れて好きになりました」で終わると、「住民になりたいだけ」に聞こえます。面接官が聞きたいのは「なぜ好きか」ではなく「なぜここで働きたいか」。STEP 2とSTEP 3まで必ずセットで話します。

Examples

状況別の例文6パターン

自分に近い状況を選んでください。色は回答の型のステップです。そのまま覚えるのではなく、どの色の部分を自分の経験と、調べた施策名に置き換えるかを見てください。

  • STEP1 きっかけ
  • STEP2 比較
  • STEP3 貢献

4年間住んだ「第二の地元」の市役所を受ける

面接官出身地ではない本市を志望する理由を教えてください。

きっかけ大学の4年間を○○市で過ごす中で、学生の目から見ても商店街の空き店舗が年々増えていることが気になっていました。一方で、大学祭の時期には地域の方々が屋台を出してくださるなど、住民と学生の距離が近いことがこの街の大きな魅力だと感じていました。

比較地元での就職も考えましたが、改めて○○市について調べたところ、空き店舗を活用した創業支援制度を新たに始められたことを知り、学生時代から感じていた課題に行政として取り組める環境はここにあると考えました。

貢献4年間の居住経験を活かし、若者の目線でのまちづくりに貢献したいと考え、志望しています。

例文はそのまま使わない

面接では、自分の言葉で語れるかどうかが見られます。流れだけを借りて、エピソード・施策名・スキルを自分のものに置き換えましょう。話す長さは1分前後(300〜400字)が目安です。

Why

面接官が「なぜ地元以外?」と聞く3つの理由

地元以外の自治体を受けると、この質問はほぼ必ず聞かれます。雑談ではなく、次の3つを確かめています。

  1. 01定着性

    この人は長く働いてくれるか

    若手の早い離職は自治体にとって大きな損失です。地元以外の人が数年で「やっぱり地元に帰る」と辞めないかを心配しています。

  2. 02志望度

    本気でうちを選んでいるか

    日程が合ったから、地元の滑り止めとして、ではないか。消去法で選ばれていないかを確かめています。

  3. 03貢献度

    外の視点を持ち込んでくれるか

    警戒だけではありません。人口減少が進む中、地元の人には当たり前すぎて気づかない魅力や課題を指摘できる人は歓迎されます。

Myth

「地元じゃないと不利」は本当?

地元以外だというだけで落とされることは、まずありません。今の公務員試験は人物を見る選考で、出身地は合否を決める要素ではないからです。

✕よくある誤解

「地元出身じゃないから不利」

地元の人が「生まれ育った街だから」だけで終わり、地元以外の人が施策を調べ抜いた志望動機を語る。人物を見る面接では、後者が評価されるのは自然なことです。

○実際に差がつくところ

不利になるのは「情報量の差」

地元の人は、暮らしの中で街の空気や行政サービスを肌で知っています。同じ水準の理解は、意識して調べないと得られません。逆に言えば、調べ抜いた地元以外の人は、地元の人より強い志望動機を語れます。

情報量の差を埋める、調べる先

総合計画・施政方針・予算の概要分かることその自治体が何に力を入れているか、施策や事業の正式な名前回答のどこで使うかSTEP 2「なぜここか」の固有名詞
広報紙・ホームページの新着分かること今動いている事業、住民向けのイベント回答のどこで使うかSTEP 1のきっかけ・深掘りへの答え
議会の資料・議事録分かること議会で話題になっている課題回答のどこで使うか「課題をどう見ているか」への備え
現地の訪問(日帰りでも)分かること街の空気、窓口の雰囲気、地名回答のどこで使うか「来たことはありますか?」への答え
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NG

やってはいけないNG回答3つ

3つに共通するのは、その自治体の具体的な情報が入っていないこと。説得力は、施策名・事業名・地域の特徴をどれだけ入れられるかで決まります。

  1. NG 1

    「住みたい街」として語る

    「○○市は自然が豊かで、休日にアウトドアを楽しめるので住みたいと思いました。子育て環境も充実していると感じています。」

    なぜダメか:サービスを受ける側の目線です。面接官は「住民になりたいのは分かったけど、職員として何をしてくれるの?」と感じます。

    こう直す:「この街で暮らしたい理由」ではなく「この街のために働きたい理由」を中心に置く。住みやすさは補足にとどめる。

  2. NG 2

    どこにでも当てはまる抽象論

    「住民一人ひとりに寄り添った行政サービスを実現したいと考え、○○市を志望しました。」

    なぜダメか:「それ、うちじゃなくても言えるよね?」。いちばん多い失敗です。施策名が一つも出てこないと「何も調べていない」と判断されます。

    こう直す:その自治体の施策名・事業名を少なくとも2つ入れ、他の自治体と違う点を一言添える。

  3. NG 3

    地元を否定する

    「地元の○○市は行政サービスが遅れていて、将来性がないと感じました。それに比べて御市は先進的です。」

    なぜダメか:比較ではなく批判に聞こえ、「不満があると他人のせいにする人では?」と見られます。

    こう直す:他の自治体は「取り組みの方向性の違い」として客観的に述べる。地元への愛着は否定しない。

Follow-up

深掘り質問4つと切り返し

志望動機を答えたあとの深掘りで、本気度の最終判定が下ります。どれも準備しておけば落ち着いて答えられます。

  1. 1「地元の自治体は受けないのですか?」

    第一志望かどうかの確認です。地元も受けているなら隠さず、「携わりたい分野で御市がいちばん先進的だから第一志望」と優先順位の理由を示します。

    例「地元の○○市も受験していますが、私が携わりたい△△の分野で御市が最も先進的な取り組みをされているため、御市が第一志望です。」

  2. 2「採用されたらこちらに引っ越しますか?」

    定着性の確認です。住む覚悟があるかを見ています。「はい」と即答し、できれば具体的な地名を添えると安心感が上がります。

    例「はい、採用後はすぐに市内に住むつもりです。先日訪れた○○地区の雰囲気が気に入り、住むイメージも湧いています。」

  3. 3「知り合いのいない土地で、辛くなったらどうしますか?」

    新しい環境に慣れる力を見ています。「大丈夫です」だけでは根拠がないので、過去に新しい環境に飛び込んだ経験で裏付けます。

    例「大学進学で初めて一人暮らしをしたとき、地域のフットサルチームに入ってすぐに仲間ができました。新しい環境に飛び込むのは得意なほうです。」

  4. 4「この街に来たことはありますか?印象は?」

    行ったなら日時と場所を具体的に。行っていないなら正直に言い、代わりに何を調べたかを述べます。「行った」と嘘をつくと、具体的に聞かれて崩れます。

    例「遠方のため訪問できていませんが、広報紙と○○事業の資料を読み込みました。採用前に必ず訪れたいと考えています。」

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この深掘りを、本番の前にAIで練習する

回答を用意しても、深掘りで詰まれば台無しです。AI公務員予備校なら、あなたの受験先に合わせて「なぜ地元以外か」の回答づくりから、声での深掘りの練習までできます。

  • 面接回答作成AIチャット(使い放題)「なぜ地元以外を志望するのか」と質問を指定すると、受験先に合わせた回答案・★評価・改善案と、次に聞かれそうな質問3つが返ってきます。
  • AI音声模擬面接(15分)深掘りしてほしいテーマに「地元以外を志望する理由」「引っ越し・定着」を入れておくと、AI面接官が声で深掘りしてきます。終わると評価レポート(PDF)が届きます。
面接対策の機能をくわしく見る →

Free ・ 登録不要

「なぜここなのか」を、AIで志望動機の文章にする

この質問の答えは、そのまま志望動機の核になります。無料体験の志望動機コーナーなら、メモ程度の材料から文章に仕上げてくれます。

  1. 1受験先に、志望する自治体(地元以外)を入れる
  2. 2志望動機の種に「きっかけ」「調べた施策」「活かせる経験」をメモ程度で書く
  3. 3AIが志望動機の文章にします(登録不要・無料)

Brush up

回答を仕上げる3つのコツ

  1. 01

    固有名詞を入れる

    「先進的な取り組み」ではなく、施策名・事業名・計画名で。総合計画・施政方針・予算の概要がいちばん確実な調べ先です。

  2. 02

    比べる視点を持つ

    「○○市が素晴らしい」だけでなく、他の自治体と何が違うのかを一言添える。数字や事実で比べられると理想的です。

  3. 03

    できれば現地に行く

    遠方で難しいことは面接官も分かっています。それでも一度足を運ぶと、街の空気・窓口の雰囲気・地名が答えに厚みを加えます。

話す前の最終チェック

  • その自治体の固有名詞(施策名・地名・事業名)が2つ以上入っている
  • 「なぜ地元ではなくここか」を比べる視点が入っている
  • 自分の経験・スキルと結びついている(住む側の目線になっていない)
  • 地元を否定する言い方をしていない
  • 1分前後(300〜400字)に収まっている

Q&A

地元以外の志望動機のよくある質問

本当に「地元じゃない」だけで落とされることはないですか?

出身地だけを理由に不合格にする仕組みはありません。落ちるとすれば「志望動機が具体的でなかった」「定着への心配を消せなかった」が本当の理由です。地元の人以上に調べて、筋道立てて答えれば、出身地はハンデになりません。

地元の試験に落ちたことは正直に言うべきですか?

聞かれたら正直に伝えるのが基本です。嘘をつくと併願状況とのつじつまが合わなくなります。ただし「落ちたから仕方なく」は避け、「結果を受けて改めて考えた結果、御市の○○という環境が自分に最も合っていると確信した」と、前向きに選び直した話にしてください。

→ 併願状況の答え方

一度も訪問したことがない自治体でも大丈夫ですか?

受験すること自体は問題ありません。訪問できない場合は、ホームページ・広報紙・総合計画・議会の資料を読み込み、「行けていないが、ここまで調べている」姿勢を示してください。日帰りで行けるなら、駅前を30分歩くだけでも受け答えが変わります。

地元以外の自治体をいくつも併願しています。矛盾しませんか?

併願先に一貫したテーマがあれば矛盾しません。「一貫して○○の分野に関心があり、その分野で先進的な△△市と□□市を受けている」と受験の軸を説明できれば、むしろ志望がはっきりしている材料になります。

→ 併願状況の答え方

「なぜ県ではなく市なのか」も聞かれそうです。

県と市では仕事の範囲と住民との距離が違います。その規模の自治体だからこそできることを、自分の経験と結びつけて答えます。県と市の違いの表と例文は別の記事にまとめています。

→ 「なぜ県ではなく市?」の答え方

志望動機に「住みやすさ」を入れるのは完全にNGですか?

完全にNGではありません。「御市に住み、一人の住民としても地域に根ざしたい」と補足で述べるのは、定着性の面でむしろ好印象です。ただし回答の中心は「何をしたいか・どう貢献するか」にし、住みたい理由は脇役にとどめます。

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職種別の面接対策

青島一平

この記事の監修

青島 一平 AI公務員予備校 代表

  • 元県庁職員(知事直轄の部署などで5年)
  • 博士(神戸大学大学院)
  • スキルシェアで受験生を支援
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