AI公務員予備校

面接の頻出質問

「10年後のキャリアプランは?」5年後・10年後のビジョンの答え方と例文

面接官が見ているのは、壮大な人生設計ではなく「異動を分かったうえで、長く働く気があるか」。10年後の姿から逆算して、5年後・入庁直後を段階で語れれば合格点です。

BACKCASTING

年数ごとに語る姿は、ここまで

  1. 20年後課長級(管理職)組織を動かし、政策づくりを主導する
  2. 10年後係長級(リーダー候補)複数の部署の経験で、チームと部署をつなぐ
  3. 5年後若手〜中堅一人前の実務力で、住民に信頼される
  4. 入庁直後新人目の前の仕事を確実に覚える

上から下へ逆算して、10年後のために5年後・入庁直後に何をするかを語ります。

監修:青島一平(元県庁職員・AI公務員予備校 代表)|公開 |更新

Template

回答の型:ゴールから逆算する4ステップ

この順に当てはめれば、思いつきではない「筋道の通った計画」になります。差がつくのはSTEP 3の道筋。異動があることを前提に、段階で描きます。

1分の回答の時間配分合計 約60秒
ビジョン
根拠
道筋
最初の一歩
  • 1. ビジョン0〜10秒
  • 2. 根拠10〜25秒
  • 3. 道筋25〜50秒
  • 4. 最初の一歩50〜60秒
  1. STEP 1約10秒

    10年後、どんな職員でいたいか

    役職や資格ではなく、組織や住民に「どんな価値を返す職員か」を一言で言います。

    「複数の分野を経験し、部署の間をつなげる職員になりたいです」

  2. STEP 2約15秒

    なぜその姿を目指すのか

    自分の経験か、志望先の課題と結びつけます。志望動機・自己PRと同じ軸を使うと筋が通ります。

    「ゼミで高齢者支援を調べ、福祉が交通や防災ともつながっていると知ったからです」

  3. STEP 3約25秒

    5年後→10年後の成長の段階

    回答の核心。異動があることを前提に、5年後と10年後で何ができるようになっているかを段階で描きます。

    「最初の5年は窓口で住民の声を聞き、その後は企画など別の分野も経験して…」

  4. STEP 4約10秒

    入庁してまず何をするか

    地に足のついた一言で締めます。大きな夢の後に、謙虚な姿勢を見せると信頼されます。

    「入庁後はまず、目の前の仕事を一つずつ確実に覚えることから始めます」

よくある失敗:資格から始める

「10年後までに○○の資格を取りたい」から入ると、「自分のための勉強」に聞こえます。資格は手段です。先に「どう貢献する職員か」を言い、資格はSTEP 3の道筋の中で添えます。

よくある失敗:部署名だけで語る

「10年後も○○課で働いていたい」は、異動した瞬間に崩れます。部署名を出すなら「たとえば」を付けて、分野や役割の話に広げてください。

Examples

状況別の例文5パターン

自分に近い立場を選んでください。色は回答の型のステップです。構成(ビジョン→根拠→道筋→最初の一歩)はそのまま使い、灰色の根拠と赤の道筋を自分のものに置き換えます。

  • STEP1 ビジョン
  • STEP2 根拠
  • STEP3 道筋
  • STEP4 最初の一歩

ゼミで高齢者支援を調べた学生が、分野をつなぐ職員を目指す

面接官10年後、どんな職員になっていたいですか?

ビジョン10年後には、複数の部署で経験を積み、分野をまたぐ課題に対応できる職員になりたいと考えています。

根拠大学のゼミで地域の高齢者支援を研究する中で、福祉の問題が交通や防災とも深く関わっていることを実感したからです。

道筋最初の5年間は窓口などで住民の声を直接聞き、行政の基礎を身につけたいです。その後、福祉や企画など異なる分野も経験し、10年後には「この課題は別の部署とも連携すべきだ」と提案できる存在を目指します。

最初の一歩入庁後はまず、目の前の仕事を一つひとつ丁寧に覚えることから始めたいです。

Years

5年後・10年後・20年後で、答えの大きさを変える

年数は公務員のキャリアの段階とおおよそ対応しています。聞かれた年数に合わせて、語る姿の大きさを変えてください。準備の中心は、最もよく聞かれる10年後です。

5年後想定される立ち位置若手〜中堅の入り口強調すること一人前の実務力を身につけ、先輩に頼らず仕事を回せる姿。現場の感覚。キーワード自立・現場力・信頼
10年後想定される立ち位置係長級(リーダー候補)強調すること後輩の指導、チームの調整役。複数の部署を経験した横断的な視点。キーワード指導・調整・課題解決
20年後想定される立ち位置課長級(管理職)強調すること組織全体を見渡し、政策づくりを主導する。長い目での組織運営。キーワード政策立案・組織運営

「10年後の自分」「10年後どうなっていたいか」も同じ質問

呼び方が違っても、聞かれていることは同じです。「10年後のビジョン」でも「10年後の自分」でも、この記事の型で答えられます。20年後を聞かれたら、「偉くなりたい」ではなく「どんな組織にしたいか」を語ります。

Why

面接官がこの質問で見ている3つのポイント

民間企業なら「市場価値を高めて独立」もありですが、公務員の面接では逆効果です。面接官は「この人は長く、組織と住民のために働くか」を3つの角度で見ています。

  1. 01定着性

    異動を分かっていて、辞めないか

    数年ごとの異動を理解しているか。「この部署でしか働きたくない」という姿勢ではないか。

  2. 02貢献意識

    成長が「自分のため」で終わっていないか

    スキルアップした自分が、住民や組織にどう役立つかまで説明できるか。

  3. 03計画性

    筋道を立てて考えられるか

    10年後の目標から逆算して、5年後・入庁直後にすべきことを語れるか。

NG

やってはいけないNG回答3つ

意欲が空回りしている答えほど、減点は大きくなります。自分の答えが当てはまっていないか確かめてください。

  1. NG 1

    スキルアップが「自分のため」

    「10年後までに資格を取り、法律の専門知識を身につけたいです。語学力も高めたいと考えています。」

    なぜダメか:面接官の頭には「で、それをうちでどう活かすの?」が浮かびます。手段だけを並べると「組織のお金で自分磨きをしたい人」に見えます。

    こう直す:先に「住民・組織にどう返すか」を言い、資格や語学はそのための手段として道筋の中に置く。

  2. NG 2

    特定の部署にこだわる

    「子育て支援にずっと関わりたいので、10年後も子ども家庭課で専門性を極めていたいです。」

    なぜダメか:熱意は伝わりますが、「異動したらやる気をなくすのでは?」と不安にさせます。公務員は数年ごとの異動が基本です。

    こう直す:「たとえば」を付けて分野の話にし、「どの部署でも住民の暮らしを支える姿勢は同じ」と補う。

  3. NG 3

    抽象的すぎる精神論

    「10年後には市民の笑顔のために全力で頑張っている自分でいたいです。」

    なぜダメか:誰でも言える答えです。「具体的に何をして笑顔にするの?」と聞き返され、仕事の想像力が足りないと判断されます。

    こう直す:「どの分野で」「どんな役割で」貢献するのか、少なくとも一つは具体的な姿を入れる。

Follow-up

深掘り質問5つと答え方

キャリアプランを答えた後、面接官は必ず裏側を試してきます。次の質問には答えを用意しておきましょう。

  1. 1「希望と違う部署に配属されても、そのプランは維持できますか?」

    組織への適応力とストレスへの強さを見ています。異動を歓迎する姿勢で答えます。

    例「どの部署の仕事も住民の生活を支える点では同じです。想定外の部署で得た視点こそ、10年後に活きると考えています。」

  2. 2「その目標のために、今から準備していることはありますか?」

    実行力と本気度の確認です。小さくても具体的な行動を挙げます。「これから頑張ります」だけでは弱い。

    例「志望先の広報誌と議会だよりを毎号読み、いま何が議論されているかを確かめています。」

  3. 3「10年後、AIで仕事が大きく変わっていたらどうしますか?」

    変化への適応力と時代の認識を見ています。技術を使いこなしたうえで、人にしかできない仕事を語ります。

    例「定型の業務が自動化されるほど、住民の事情に寄り添う判断や関係者との調整の価値は高まります。新しい技術を使いこなしながら、そうした仕事を担いたいです。」

  4. 4「昇任試験に受からなかったらどうしますか?」

    役職への執着がないかを見ています。ポストに頼らない軸を示します。

    例「役職は目的ではなく、組織に貢献するための手段だと考えています。どの立場でも、できる限りの仕事をする姿勢は変わりません。」

  5. 5「なぜ今の職場で、そのプランを実現しないのですか?(社会人)」

    公務員を選ぶ必然性の確認です。前職への不満は言わず、行政だからできることを理由にします。

    例「前職を通じて、利益ではなく公平さと続けることを大事にする行政だからこそ実現できる仕事があると確信しました。」

「そんなの理想論だよ」と言われたら

慌てなくて大丈夫です。面接官は反応を見ています。「おっしゃる通り、現実は難しい面が多いと思います。だからこそ、まず目の前の仕事に全力で取り組み、一歩ずつ近づいていきたいです」と、現実を受け止めたうえで粘り強さを見せます。

AI公務員予備校

この深掘りを、本番の前にAIで練習する

プランを用意しても、「異動したらどうするの?」で詰まれば台無しです。AI公務員予備校なら、あなたの受験先に合わせて回答づくりから、声での深掘りの練習までできます。

  • 面接回答作成AIチャット(使い放題)「10年後のキャリアプラン」と質問を指定すると、受験先に合わせた回答案・★評価・改善案と、次に聞かれそうな質問3つが返ってきます。
  • AI音声模擬面接(15分)深掘りしてほしいテーマに「キャリアプラン」「異動への考え方」を入れておくと、AI面接官が声で深掘りしてきます。終わると評価レポート(PDF)が届きます。
面接対策の機能をくわしく見る →

Free ・ 登録不要

自分のキャリアプランを、AIに採点してもらう

無料体験のES採点なら、受験先と設問を入れて自分の答えを貼るだけで、AIが点数と直すところを返してくれます。面接で話す内容も、文字にして貼れば確かめられます。

  1. 1受験先(例:○○市 一般事務)を入れる
  2. 2設問に、下の文をコピーして貼る
  3. 3自分の答えを貼って採点する

設問に貼る文あなたの5年後・10年後のキャリアプラン(ビジョン)を教えてください。

Brush up

回答を仕上げる3つのコツ

  1. 01

    志望動機・自己PRと一本の線にする

    面接では志望動機→自己PR→キャリアプランの順で聞かれることが多く、面接官は3つの一貫性を見ています。自己PRで「調整力」と言ったなら、プランでも調整役を目指します。

  2. 02

    志望先の固有の情報を1つ入れる

    「住民のために頑張る」はどこでも使い回せます。総合計画や特徴的な施策・課題に一言触れるだけで、「調べてきた」と伝わります。

  3. 03

    「やりたい」を「求められている」に言い換える

    「福祉をやりたい」を「高齢化が進む○○市で、複数の部署の経験を活かして福祉の仕組みづくりに貢献したい」へ。組織の課題の文脈に置き換えます。

話す前の最終チェック

  • 最初の一言が役職や資格ではなく「どんな価値を返す職員か」になっている
  • 5年後と10年後で、できるようになっていることに段階がある
  • 異動があることを前提にしている(特定の部署に閉じていない)
  • 志望動機・自己PRと同じ軸を使っている
  • 志望先の課題や施策が一つ入っている
  • 声に出して1分前後に収まる

Q&A

キャリアプランのよくある質問

異動があるのに、キャリアプランなんて立てられません。

面接官もそれは承知しています。だから「特定の業務」ではなく、「仕事への姿勢」や「どの部署でも使える力」を軸に語ります。「住民の困りごとを的確につかみ、最適な対応を考えられる職員になりたい」というビジョンなら、配属先に左右されません。異動は「中断」ではなく「視点を増やす機会」と位置づけましょう。

やりたい仕事がまだ決まっていない場合は?

無理に政策の分野をひねり出す必要はありません。自分の強み(粘り強さ・分析力・人の話を聞く力など)を起点に、「どの部署でもこの力で貢献したい」という形で語ります。「困ったときに頼ってもらえる職員になりたい」のように、組織の中での信頼を目標にするのも誠実な答えです。

→ やってみたい仕事の見つけ方

「管理職になりたい」と言ってもいいですか?

言うこと自体は問題ありません。ただし「偉くなりたい」に聞こえないよう、「組織全体を見渡し、部下が力を発揮できる環境をつくりたい」のように、役職を目的ではなく、より大きく貢献するための手段として置きます。

5年後と10年後を両方聞かれたら、分けて答えるべきですか?

はい、分けて答えます。5年後は「一人前の実務者として自立している姿」、10年後は「チームの中心として周りを引っ張る姿」と段階をつけると、成長のイメージが伝わります。10年後のビジョンを先に言い、「そのために5年後までに〜」と逆算する流れが自然です。

地元以外の自治体を受ける場合、工夫することは?

地元の人が「愛着」で語れるのに対し、地元以外の人は「その自治体の課題への共感」を軸にします。キャリアプランの中に、その自治体の具体的な課題(人口減少・観光振興など)と、自分がどう関わりたいかを入れると、出身地の差は気にならなくなります。

→ 「なぜ地元以外?」の答え方

回答の長さはどのくらいがいいですか?

口頭なら1分前後(300字ほど)が目安です。短すぎると「考えていない」、長すぎると要点がぼやけます。ESに書くときは指定の字数に合わせますが、構成(ビジョン→根拠→道筋→最初の一歩)は同じです。

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「やってみたい仕事」「10年後のキャリアプラン」「希望しない部署に配属されたら」は、入庁後の働き方を別の角度から確かめる質問です。やってみたい仕事を出発点に、10年後の姿、希望が通らないときの構えまで、軸をそろえておきましょう。

職種別の面接対策

青島一平

この記事の監修

青島 一平 AI公務員予備校 代表

  • 元県庁職員(知事直轄の部署などで5年)
  • 博士(神戸大学大学院)
  • スキルシェアで受験生を支援
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