科目戦略の完全ガイド

公務員試験の科目、
何からやる? 優先順位を完全解説

30科目近い試験を「全部やる」のは最悪の戦略。配点の高い科目に集中し、低い科目は捨てる。科目ごとのコスパ・学習順序・捨て科目の判断基準まで、1ページにまとめました。

まず結論:科目の優先順位マップ

公務員試験の科目は、優先度でS〜Cの4ランクに分かれます。S・Aランクに学習時間の80%を集中させ、Cランクは思い切って捨てるか最小限にする——これが合格者の共通戦略です。

ランク科目出題数学習時間コスパひとこと
S数的処理20〜25問300〜400h初日から毎日。これを外すと合格不可能。
S憲法5問+教養60〜80h最高法律の入口。短時間で得点安定。
A文章理解10〜15問100〜150h毎日1題ずつ。数的処理と並行。
A民法10問200〜300h重いが配点最大。避けられない。
A行政法5〜10問80〜100h憲法・民法の後。実務直結。
Aミクロ・マクロ経済学計10問150〜250h理解に時間がかかるが合否に直結。
B社会科学10問50〜80h専門と重複大。教養のみなら最重要。
B財政学3〜5問40〜60h最高経済学の後なら短期完成。保険科目。
B政治学・行政学各3〜5問各50h暗記系。直前期の詰め込みが効く。
C人文科学各1〜2問頻出テーマだけ拾う。深追い厳禁。
C自然科学各1〜2問文系は生物・地学だけ。物理は捨て候補。

💡 この表の使い方

S・Aランクの科目だけで教養+専門の合計得点の約8割をカバーできます。まずはこの6科目を完成させることに全力を注ぎ、Bランクは中盤以降、Cランクは直前期に「拾えるところだけ拾う」のが王道です。学習にかける時間と開始時期については、「いつから勉強すべき?」の記事をあわせてご覧ください。

教養試験の全科目と出題数

教養試験は「一般知能」と「一般知識」の2領域で構成されます。一般知能(数的処理+文章理解)だけで全体の約5割を占めるため、ここで稼げるかが合否を決めます。

領域科目全国型関東型中部北陸型学習のポイント
一般知能数的処理16問16問15問判断推理+数的推理+図形+資料解釈
文章理解9問5問10問現代文+英文(+古文)
一般知識社会科学5問10問5問政治・法律・経済。専門と重複大。
人文科学5問10問5問日本史・世界史・地理・思想等
自然科学5問9問5問数学・物理・化学・生物・地学
合計40問50問40問

⚠ 関東型は知識分野の比重が高い

関東型(東京都、特別区、神奈川県等)は50問出題で知識分野が29問。全国型に比べて暗記科目の配点が高いため、人文・自然科学を「完全に捨てる」戦略はリスクが大きくなります。頻出テーマだけは確実に押さえてください。

専門試験の全科目と出題数

専門試験は法律系・経済系・行政系の3系統。自治体の「型」によって各系統の比重が大きく異なるため、志望先がどの型かを確認してから勉強の比重を決めてください

系統科目全国型関東型中部北陸型
法律系憲法4問5問5問
民法4問4問10問
行政法5問5問9問
刑法2問2問2問
労働法2問2問2問
経済系ミクロ経済学5問9問4問
マクロ経済学3問5問3問
財政学3問5問3問
経済事情3問
行政系政治学2問3問3問
行政学2問5問3問
社会学2問2問3問
国際関係3問3問3問
形式40問必答50問中40問選択50問中40問選択

📊 型による戦略の違い

関東型:経済系が計19問と圧倒的。経済が得意な人に有利。

中部北陸型:法律系が計24問超。法学的素養が強く問われる。

全国型:全系統バランス型。捨て科目を作りにくい。

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科目別コスパランキング

「出題数の多さ」と「合格レベルに達するまでの時間」を比べたとき、投入時間あたりの得点効率=コスパは科目によって大きく異なります。

コスパ科目学習時間出題数理由
★★★憲法60〜80h5問+教養判例暗記中心で安定。教養の社会科学ともダブる。
★★★財政学40〜60h3〜5問範囲が狭く短期完成。経済学の知識が前提。
★★★行政法80〜100h5〜10問憲法・民法の後なら効率的。出題数も多い。
★★☆数的処理300〜400h20〜25問時間はかかるが配点が圧倒的。全体の5割。
★★☆刑法・労働法各20〜30h各1〜2問範囲が極めて狭い。保険科目として優秀。
★☆☆民法200〜300h10問配点最大だが条文1000超。コスパは良くない。
☆☆☆人文・自然科学各40〜60h各1〜2問範囲膨大で1問しか出ない。最もコスパが悪い。

💡 コスパの読み方

民法はコスパ自体は良くありませんが、配点が最大のため「捨てられない」科目です。「時間がかかるからこそ早く始めるべき科目」と読み替えてください。逆に、人文・自然科学はコスパが悪く配点も低いので、真っ先に「捨てるか最小限にする」候補です。

最も効率的な学習順序 ── 「なぜこの順番か」を理解する

科目には「依存関係」があります。前の科目で学んだ概念が次の科目の理解を助けるため、この順番を守るだけで同じ時間でも理解のスピードが全く変わります。

STEP 1(初日から最後まで並行)

数的処理 + 文章理解

毎日数問ずつ。脳の回路を形成する科目。

STEP 2(1〜2ヶ月目)

憲法 + ミクロ経済学

法律と経済の「入口」を同時に開く。

STEP 3(3〜5ヶ月目)

民法 + マクロ経済学

憲法とミクロの知識が前提の応用段階。

STEP 4(5〜7ヶ月目)

行政法 + 財政学

法律2科目と経済2科目の知識を活用。

STEP 5(中盤〜直前期)

政治学・行政学 + 社会科学 + 時事

暗記系。直前期の詰め込みで対応可能。

STEP 6(直前期のみ)

人文科学・自然科学(頻出テーマのみ)

捨てるか、頻出だけつまむ。

捨て科目の戦略 ── 「捨てる勇気」が合格の原動力

満点を目指すのは不合格への最短距離です。合格者の多くは、配点の低い科目を戦略的に捨て、主要科目の正答率を上げることに集中しています。

完全に捨てる(一切勉強しない)

候補:物理、数学、文芸、古文

判断基準:高校で基礎がない+出題1〜2問+0から学ぶと40時間以上

頻出テーマだけ拾う(5〜10時間)

候補:日本史(近現代)、生物(遺伝・細胞)、地学(天体・地震)

判断基準:暗記だけで1点拾える可能性がある

合格ラインのシミュレーション(教養40問・6割ボーダー)

戦略知能(25問)社会科学(5問)人文・自然(10問)合計
A:知能特化型
(人文・自然ほぼ捨て)
20点(8割)4点(8割)0〜2点24〜26点 ✓
B:バランス型
(全科目薄く広く)
15点(6割)3点(6割)6点(6割)24点 ✓

⚠ 捨て科目のリスク

リスク1:主要科目が難化した場合、知識科目という「逃げ道」がなくなる。

リスク2:併願先で捨てた科目が必答になるケースがある。

対策:完全に0点にするのではなく「頻出テーマだけ5時間で拾う」ハイブリッドが最も安全。

「教養のみ」の場合の優先順位

市役所や警察・消防など教養試験のみの試験では、専門科目の補完効果がないため優先順位が変わります。最大の変化は「社会科学」の重要度が劇的に上がることです。

📊 教養のみ試験の「最小合格セット」

①数的処理+文章理解(配点の約5割)→ ここで8割取れれば合格圏。

②社会科学+時事(配点の約2割)→ 専門をやらない分、ここを深掘り。

③生物・地学・地理→ 暗記で得点できるコスパの良い科目を選んで拾う。

この3カテゴリで配点の約7割以上をカバー。市役所の勉強時間の詳細は市役所の勉強時間の記事をご覧ください。

選択解答制の攻略 ── 「50問中40問」で勝つ方法

関東型や中部北陸型は「50問中40問を選択」。ピッタリ40問分しか勉強しないのは危険。主要科目で30〜35問+保険科目で10〜15問分を準備するのが安全策です。

💡 保険科目のおすすめ

刑法・労働法は範囲が狭く各20〜30時間で得点安定。主要科目が難化したときの「緊急避難先」として最もコスパが良い科目です。

筆記の次は面接。早めの準備が合格の鍵。

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よくある質問

まとめ

この記事のポイント

1

科目にはS〜Cの優先度がある。S・Aランクに学習時間の80%を集中させる。

2

数的処理は初日から試験日まで毎日。教養試験の約5割を占める最重要科目。

3

学習順序は「憲法+ミクロ → 民法+マクロ → 行政法+財政学」。依存関係を守ると理解が加速。

4

コスパ最高は憲法・財政学・行政法。コスパ最低は人文・自然科学。

5

捨て科目は「戦略的な判断」。完全に捨てるか、頻出テーマだけ拾うかの2段階で考える。

6

選択解答制は「保険科目」を持つ。刑法・労働法が範囲が狭くコスパ最強の保険。

30科目近い科目を前にして「何からやればいいかわからない」と立ち止まる時間が、最も大きなロスです。この記事の優先順位マップと学習順序フローに沿って、まずは数的処理と憲法から始めてください。最初の一歩さえ踏み出せば、あとは順番に進めるだけです。

科目戦略を立てたら、次はこの2つ

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職種別の面接対策

県庁に首席で入庁した実績者が、
サービスを開発しました。

サービス開発者:

青島 一平

AOSHIMA Ippei

AI公務員予備校 運営代表

県庁に首席入庁

入庁式にて、約400人の新入職員を代表して辞令を受領(以下の新聞記事参照)。
試験結果と資質を評価され、当時の中枢部署(知事直轄組織)に配属されました。

首席入庁時の新聞記事リンク ➡

経歴
1

働きながら博士号を取得(神戸大学大学院人間発達環境学研究科)

経歴
2

退職後、大手スキルシェアサイトで多くの受験生を支援

経歴
3

AIの活用で「面接対応力」を養ってほしいとの想いでサービス開発

経歴
4

県庁に首席で入庁した実績者が、
サービスを開発しました。

県庁に首席
入庁した実績者が、
サービスを開発。

サービス開発者:

青島 一平

AOSHIMA Ippei

AI公務員予備校

運営代表

県庁に首席入庁

当時の中枢部署(知事直轄組織)などで5年勤務

首席入庁時の

新聞記事

リンク ➡

経歴
1

働きながら博士号を取得
(神戸大学大学院人間発達環境学研究科)

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退職後、大手スキルシェアサイト多くの受験生を支援

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AIの活用で「面接対応力」を養ってほしいとの想いでサービス開発

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