公務員試験 判断推理 ── 完全攻略ガイド

判断推理の攻略法|
全パターンのコツ・勉強法・出題頻度を徹底解説

判断推理は「センス」ではなく「知っているかどうか」で決まる科目です。出題パターンごとの「型」を覚えれば、誰でも得点源にできます。この記事では、判断推理の全パターンの攻略ポイント、試験別の出題頻度、最短で伸びる勉強法をまとめました。

判断推理とは何か ── 数的推理との違い

判断推理は、公務員試験の教養科目(基礎能力試験)に出題される「数的処理」の一分野です。問題文に書かれた複数の条件を読み解き、論理的に正しい結論を導く科目で、いわば「数字を使わない論理パズル」です。

「数学が苦手だから数的処理は無理…」と思っている方は、まず判断推理から始めてください。計算はほとんど不要で、求められるのは条件を正確に整理する力パターンを知っているかどうかだけです。

📚 判断推理

一言で言うと:条件整理の論理パズル

必要な力:読解力、条件の整理力、場合分け

計算:ほぼ不要

例:「AはBの隣に座り、CはDの向かい…」→ 座席の配置を確定する

国語が得意な人・条件整理が苦にならない人に向いている

🔢 数的推理

一言で言うと:数学の文章題

必要な力:方程式、計算力、公式の活用

計算:必須

例:「時速4kmで歩いた後、時速12kmの自転車で…」→ 合計距離を求める

数学が得意な人・計算を苦にしない人に向いている

💡 どっちから勉強すべき?

結論から言えば、判断推理から始めるのがおすすめです。数学的な前提知識が不要で、パズル感覚で取り組めるため、勉強の初動で挫折しにくいのが最大の利点です。判断推理でリズムを作りながら、数的推理を並行して進めるのが合格者に多いパターンです。ただし、数的推理は習得に時間がかかるので、判断推理「だけ」を延々と続けるのではなく、慣れてきたら必ず数的推理にも着手してください。

試験別の判断推理の出題数

試験 教養
全体
数的処理
合計
うち
判断推理
備考
国家一般職 30 14 7 空間把握を含む
国家総合職 30 13 7 空間把握を含む
地方上級(全国型) 50 17 9 空間把握を含む
特別区Ⅰ類 48 19 8 +空間把握2問
警察官・消防官 40〜50 12〜16 5〜8 自治体により異なる

どの試験でも判断推理は数的処理の半分以上を占めます。特に地方上級や特別区では、判断推理だけで教養全体の約20%に達します。ここで安定して得点できるかどうかが、教養試験全体の合否を左右すると言っても過言ではありません。

判断推理の出題パターン一覧と頻出度 重要

判断推理の問題は、見た目は毎回違いますが、実は10個程度の「型」の使い回しです。パターンを知らずに毎回ゼロから考えるのは非効率。まず「どんなパターンがあるか」を把握し、それぞれの解き方を覚えることが最短ルートです。

パターン 頻出度 難易度 出題イメージ 優先度
対応関係 毎年出る ★★☆ 「5人が異なる趣味と出身地を持つ」→ 対応表を埋める 最優先
順序関係 毎年出る ★★☆ 「Aの成績はBより上でCより下」→ 全員の順位を確定 最優先
命題・論理 ほぼ毎年 ★★★ 「PならばQ」→ 対偶・三段論法で正しい推論を選ぶ 最優先
位置関係(座席・方位) ほぼ毎年 ★★★ 「円卓に8人が座る」→ 条件から配置を確定 最優先
発言推理(嘘つき問題) ほぼ毎年 ★★★ 「5人中2人が嘘をついている」→ 嘘つきは誰か 最優先
集合(ベン図) 2〜3年に1回 ★★☆ 「英語と数学の両方を選択した人は何人?」 余裕があれば
勝敗(リーグ戦・トーナメント) 2〜3年に1回 ★★☆ 「総当たり戦の結果表を完成させよ」 余裕があれば
暗号 出たり出なかったり ★★★ 「ある規則で暗号化された文字列を解読せよ」 余裕があれば
数量条件からの推理 2〜3年に1回 ★★★ 数値の条件と論理条件が混在した複合問題 余裕があれば
その他(手順・操作・カレンダー等) 出たり出なかったり ★★☆ 規則性・手順の追跡問題など 後回しOK

💡 まず「最優先」の5パターンを完璧にする

対応関係・順序関係・命題論理・位置関係・嘘つき問題の5パターンだけで、判断推理の出題の7〜8割をカバーできます。学習時間が限られている方は、この5パターンに集中してください。集合・勝敗・暗号は、上位5パターンに自信がついてから手をつければ十分です。

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パターン別・攻略のコツ 実践

ここからは、頻出パターンごとに「何から手をつけるか」「どんな図・表を書くか」「よくある失敗」を具体的に解説します。判断推理は「問題文を読んだ瞬間に、使うべき型がわかる」状態を目指してください。

最頻出

① 対応関係

問題の特徴:「5人がそれぞれ異なる趣味・出身地・職業を持っている」のように、人と複数の属性を対応させる問題。判断推理で最も出題頻度が高いパターンです。

攻略のコツ:

まず対応表(マトリクス表)を書くこと。縦軸に人名、横軸に属性を並べ、◯×で埋めていきます。ポイントは「確定した情報から先に埋め、不確定な情報は保留する」こと。多くの受験生がやりがちなミスは、不確定な条件を無理に確定させて矛盾を作ることです。

⚡ よくある失敗

条件を上から順番に処理しようとする → 確定できない条件に時間を取られる。「確定度の高い条件から処理する」のが鉄則です。「AはXではない」「BはY」のように、×と◯を直接書ける条件を優先してください。

最頻出

② 順序関係

問題の特徴:「AはBより背が高い」「CはDの次に到着した」のように、大小関係や時系列の順序を条件から確定させる問題。

攻略のコツ:

不等号を使った線分図を書きます。「A>B」「C>D>E」のように、わかっている関係を線でつないでいく。複数の条件が「共通する人物」を介してつながるタイミングが解答のカギです。「AはBより上」「BはCより上」→「A>B>C」のように、条件をどんどん連結していきます。

⚡ よくある失敗

条件同士がまだつながらない段階で、「たぶんこの順番だろう」と推測してしまう。確定できる部分だけを図にする習慣をつけましょう。未確定の順位は空白のまま残し、追加の条件で埋まるのを待ちます。

ほぼ毎年

③ 命題・論理

問題の特徴:「PならばQ」のような命題の真偽を問う問題。対偶、三段論法、ド・モルガンの法則を使って正しい推論を選びます。国家系の試験で特に重視される傾向があります。

攻略のコツ:

命題問題で覚えるべきルールは実は3つだけです。① 対偶は常に真(「PならばQ」が真なら「Qでないなら Pでない」も真)。② 逆と裏は必ずしも真ではない③ 三段論法(「PならばQ」+「QならばR」→「PならばR」)。この3つを即座に使える状態にすれば、命題問題は得点源になります。

⚡ よくある失敗

「PならばQ」が真のとき、「QならばP(逆)」も真だと思い込む。これは判断推理で最もよくある論理ミスです。「対偶だけが使える」と割り切ってしまうのが安全策です。

ほぼ毎年

④ 位置関係(座席・円卓・方位)

問題の特徴:円卓に座る8人の配置、一列に並ぶ人の順番、方位問題(AはBの北東にいる等)など。問題文の条件から全員の位置を確定させます。

攻略のコツ:

円卓問題は1人を固定することから始めます。円は回転させても同じなので、最も条件の多い人を「北(上)」に置いて固定してしまえば、残りは相対的な位置で確定できます。一列問題は端っこにいる人を見つけるのが最初の一手。方位問題は必ず地図(北を上にした十字)を描いてから取りかかってください。

⚡ よくある失敗

円卓問題で「向かい合う」と「隣り合う」を混同する。また、問題文をよく読まずに「右隣」を「時計回りの隣」と決めつけてしまうケースも多いです。必ず図を描いてから条件を配置すること。頭の中だけで解こうとしないでください。

ほぼ毎年

⑤ 発言推理(嘘つき問題)

問題の特徴:「5人がそれぞれ発言しており、そのうち2人は嘘をついている」→ 嘘つきは誰かを特定する問題。判断推理の中でも最も「推理小説的」なパターンです。

攻略のコツ:

基本は「仮定→矛盾→排除」の繰り返し。まず「Aが嘘つきだと仮定する」→ 他の条件と整合するか確認 → 矛盾が出たらAは正直者と確定。この作業を効率よく回すポイントは、「互いに矛盾している2人の発言」を最初に見つけることです。矛盾する2人のどちらかは必ず嘘つきなので、場合分けの起点になります。

⚡ よくある失敗

全員をしらみ潰しに仮定して検証しようとする → 時間切れ。矛盾する発言のペアを先に見つけ、場合分けを2パターンに絞るのが時短のコツです。

判断推理が「できない」人に共通する4つの壁

「解説を読めばわかるのに、自力だと解けない」——判断推理でこう感じている受験生は非常に多いです。この「わかるけど解けない」状態には、明確な原因があります。

1

条件が多すぎて、何から手をつけていいかわからない

問題文に条件が5つも6つも並ぶと、パニックになって何も書けなくなる。解決策:条件は上から順に処理しない。「確定度の高い条件」から処理する。「AはBではない」(×確定)や「CはDである」(○確定)のように、表に直接書ける条件から先に処理してください。

2

適切な図・表を選べない

順序関係なのに対応表を書いてしまう、位置関係なのに線分図を描いてしまう、など「思考の器」を間違えると、正しい条件整理ができません。解決策:パターンごとの「使うべき図」を事前に覚えておく。対応関係→対応表、順序関係→不等号の線分図、位置関係→座席図、命題→矢印。この対応を体に叩き込んでください。

3

「保留」ができない

「AはBより前だが、Cとの関係は不明」——このとき、CをAやBと無理やりつなげようとして矛盾を作るケースが非常に多い。解決策:わからないことは「わからないまま保留する」スキルを身につける。未確定の部分は空白のまま残し、後の条件で埋まるのを待つ。この「我慢」ができるかどうかが、判断推理の上達を左右します。

4

解法パターンを「抽象化」できていない

解説を読めば理解できるのに、別の問題で同じ解法を使えない。これは解法を「具体的な問題」に紐づけて覚えていて、「パターン(型)」として抽象化できていないことが原因です。解決策:1問解くたびに「この問題は何パターン?」「どの条件から着手した?」を言語化する。この振り返りが、パターン認識力を鍛えます。

⚠ 判断推理は「捨てられない」科目

「判断推理が苦手だから捨てたい」という声をよく聞きますが、判断推理を全捨てすると教養試験の20%を自動的に失うことになります。これは致命的です。暗号や空間把握の難問を「本番で後回しにする」のは戦略として正しいですが、対応関係・順序関係・命題の基本問題まで捨てるのは避けてください。基本パターンを5つ押さえるだけで、確実に3〜4問は取れるようになります。

最短で伸びる判断推理の勉強法

判断推理は「正しい順序で、正しい方法で」勉強すれば、比較的短期間で得点が安定します。合格者が実践している3ステップの学習法を紹介します。

1

導入期:「型」のインストール(2〜4週間)

まず、各パターンの「図の書き方」と「解法の手順」を参考書で学びます。この段階では解けなくてOK。解説を読んで「こういう型があるのか」と理解することが目的です。

おすすめ教材:『畑中敦子の判断推理の新兵器!(ワニ本)』が最も定番。超初心者なら『解法の玉手箱(実務教育出版)』から始めると挫折しにくい。

2

練磨期:自力で条件整理を完結させる(1〜2ヶ月)

参考書の問題を、解説を見ずに自力で解く段階。1問につき5分考えてもわからなければ解説を見る、というルールで進めます。重要なのは「同じパターンの問題を3〜5問連続で解く」こと。パターンの型が体に染み込みます。

おすすめ教材:ワニ本を2〜3周。物足りなくなったら『クイックマスター(クイマス)』で量をこなす。

3

実戦期:制限時間つきの演習(直前期まで継続)

本番では1問3〜4分で解く必要があります。タイマーを設定して「3分で解けなければ次へ」というルールで演習します。スキマ時間にスマホで1問ずつ解くのもこの段階で効果的です。

おすすめ教材:『スーパー過去問ゼミ(スー過去)』で難易度の高い問題に挑戦。並行してスマホアプリやWebアプリで毎日の演習を継続。

💡 成績が劇的に伸びた人の共通点

合格者のネット上の体験談を分析すると、「ワニ本を5周以上回して、問題を見た瞬間に手が動くレベルまでパターンを叩き込んだ」という反復学習が圧倒的に多いです。新しい教材に次々手を出すより、1冊を何度も繰り返して「型」を自動化するのが最短ルートです。

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判断推理のおすすめ参考書・問題集

判断推理の教材は「導入用」と「演習用」で役割が違います。自分のレベルに合った教材を選ぶことが、挫折を防ぐ最大のポイントです。

教材名 レベル 役割 特徴
解法の玉手箱
実務教育出版
超初心者 導入 算数レベルから丁寧に解説。「数学が絶望的」な人でも読める。
畑中敦子の判断推理の新兵器!
(ワニ本)エクシア出版
初級〜中級 導入+演習 最も売れている判断推理の参考書。図解がわかりやすく、これ1冊で基礎は完成。
ベストNEOシリーズ
畑中敦子 / エクシア
中級 演習 ワニ本の上位版。標準〜応用レベルの問題で実戦力を強化。
クイックマスター(クイマス)
東京リーガルマインド
中級 演習 問題数が多く、パターン別に整理されている。量をこなしたい人向け。
スーパー過去問ゼミ(スー過去)
実務教育出版
中級〜上級 実戦 過去問ベースの定番問題集。本番レベルの演習に最適。合格者のバイブル。
過去問ダイレクトナビ
実務教育出版
中級〜 直前期 正解から逆算した解説。時間がない直前期に、パターンを「読んで」覚える用途。

💡 迷ったらこの順番で

ワニ本(2〜3周)→ スー過去 or クイマスが王道ルート。ワニ本が難しく感じる方は「解法の玉手箱」を先に読んでください。参考書は多ければいいわけではなく、1冊を完璧にするほうが確実に力がつきます。参考書選びの詳細は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

よくある質問

まとめ:判断推理は「型」を覚えれば得点源になる

この記事のポイント

判断推理は「数字を使わない論理パズル」。数学が苦手でも得点源にできる。

出題パターンは約10種類。うち5パターン(対応関係・順序関係・命題・位置関係・嘘つき)で出題の7〜8割をカバー。

各パターンには「使うべき図・表」と「着手の優先順位」がある。これを知っているかどうかが全て。

「できない」原因は4つ:条件の優先順位がわからない、図の選択ミス、保留ができない、パターンの抽象化不足。

勉強法は3ステップ:型のインストール → 自力演習 → 制限時間つき実戦。

教材は「ワニ本 → スー過去」が王道。1冊を完璧にすることが最短ルート。

判断推理は、公務員試験の教養科目で最も「努力が報われやすい」科目です。パターンを知り、型を覚え、反復すれば、確実に得点は伸びます。逆に、パターンを知らずに毎回ゼロから考えていては、いつまでたっても安定しません。まずは最頻出の5パターンから、今日始めてください。

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職種別の面接対策

県庁に首席で入庁した実績者が、
サービスを開発しました。

サービス開発者:

青島 一平

AOSHIMA Ippei

AI公務員予備校 運営代表

県庁に首席入庁

入庁式にて、約400人の新入職員を代表して辞令を受領(以下の新聞記事参照)。
試験結果と資質を評価され、当時の中枢部署(知事直轄組織)に配属されました。

首席入庁時の新聞記事リンク ➡

経歴
1

働きながら博士号を取得(神戸大学大学院人間発達環境学研究科)

経歴
2

退職後、大手スキルシェアサイトで多くの受験生を支援

経歴
3

AIの活用で「面接対応力」を養ってほしいとの想いでサービス開発

経歴
4

県庁に首席で入庁した実績者が、
サービスを開発しました。

県庁に首席
入庁した実績者が、
サービスを開発。

サービス開発者:

青島 一平

AOSHIMA Ippei

AI公務員予備校

運営代表

県庁に首席入庁

当時の中枢部署(知事直轄組織)などで5年勤務

首席入庁時の

新聞記事

リンク ➡

経歴
1

働きながら博士号を取得
(神戸大学大学院人間発達環境学研究科)

経歴
2

退職後、大手スキルシェアサイト多くの受験生を支援

経歴
3

AIの活用で「面接対応力」を養ってほしいとの想いでサービス開発

経歴
4