2024年度試験改革対応 ── 完全ガイド

公務員試験の教養試験
科目・配点・捨て科目・合格ラインを徹底解説

2024年度の試験改革で、教養試験は大きく変わりました。一般知能の配点が80%に。もう暗記科目では逃げ切れません。新しいルールを理解し、正しい優先順位で勉強しましょう。

まず知るべき:2024年度の試験改革で何が変わったか 重要

2024年度(令和6年度)から、国家公務員試験の教養試験(基礎能力試験)が大きくリニューアルされました。この変更を知らずに勉強を始めると、時間の使い方を根本的に間違えることになります。

改革前(〜2023年度)

40問 / 2時間20分

一般知能 27問
67.5%
一般知識 13問
32.5%

日本史・世界史・物理・化学など暗記科目で点を稼ぐ戦略が有効だった

改革後(2024年度〜)NEW

30問 / 1時間50分

一般知能 24問
80%
知識 6問
20%

暗記科目は「時事」に集約。数的処理・文章理解が勝負を決める時代に

⚠ この改革が意味すること

従来は「日本史や生物で暗記得点を稼ぎ、数的処理の苦手をカバーする」戦略が成り立っていました。しかし改革後は、知識分野がたった6問しかありません。数的処理と文章理解で点が取れなければ、他の科目でカバーすることはもう不可能です。国家系の試験を受ける方は、この現実を直視した上で学習計画を立てる必要があります。

なお、この改革は現時点では国家公務員試験(国家一般職・国家総合職等)が対象です。地方上級や市役所試験は各自治体が独自に出題しており、従来の構成を維持しているところが多いです。ただし、今後地方にも波及していく可能性は高いと見られています。

試験別・科目別の出題数一覧

教養試験の科目構成は、受験する試験によって大きく異なります。自分が受ける試験の出題数を把握し、「何問出るか」に応じて勉強の配分を決めることが鉄則です。

国家系・都庁・特別区・地方上級

区分 科目 国家
一般職
国家
総合職
地方上級
全国型
特別区
I類
一般知能(思考力・読解力)
文章
理解
現代文 4444
英文6644
古文0011
小計101099
数的
処理
判断推理 7798
数的推理4377
空間把握(判断に含)(判断に含)(判断に含)2
資料解釈3312
小計14131719
一般知識(暗記・教養)
社会
科学
政治時事6問
に集約
時事5問
に集約
24
経済23
法律22
人文
科学
日本史廃止廃止22
世界史22
地理22
倫理・思想11
自然
科学
物理廃止廃止12
化学22
生物22
地学22
合計 30305048※

※特別区I類は48題中40題を選択解答(知能28題は必須、知識20題中12題を選択)。

💡 この表から読み取るべきこと

どの試験でも数的処理の出題数が最大です。国家一般職では30問中14問(47%)、特別区では48問中19問(40%)。文章理解と合わせると、一般知能だけで全体の7〜8割を占めます。逆に、日本史や物理は出て1〜2問。どこに時間を使うべきかは、この表を見れば一目瞭然です。

科目別コスパランキング ── 何に時間を使うべきか

限られた勉強時間を最大限に活かすには、「学習時間あたりの得点効率」を意識する必要があります。すべての科目を均等に勉強するのは最悪の戦略です。

S

数的処理(判断推理・数的推理・資料解釈)

出題数が最大で、パターン学習による得点の伸びしろも最大。教養試験の「核」であり、ここに全学習時間の40〜50%を投入すべき。特に判断推理と資料解釈は、正しく対策すれば安定して得点源にできる。

S

時事(社会事情・国際情勢)

国家系では知識分野の唯一の出題範囲に。直前期に速攻本(速攻の時事など)を1冊仕上げるだけで数問確保できる。コスパ最強。

A

文章理解(現代文・英文)

国家系では10問と数的処理に匹敵する出題数。現代文は日本語が読めれば対策の余地あり。英文はセンター試験レベルの読解力が目安。短期での飛躍的な伸びは期待しにくいが、毎日1問解いて維持する科目。

A

社会科学(政治・経済・法律)

一般知識の中で唯一、専門試験と範囲が重複する分野。専門対策をしている人は追加の勉強なしで得点可能。地方上級・特別区では計6〜9問と無視できない。

B

生物・地学

自然科学の中では文系でも取り組みやすい。地方上級では各2問程度出題。暗記量も比較的少なく、1〜2週間で基礎を固められる。余裕があれば手をつける。

C

日本史・世界史・地理

範囲が膨大な割に、出題は各1〜2問。大学受験で履修済みなら軽くおさらいする程度。未履修なら迷わず捨てる。国家系では2024年度以降廃止。

D

物理・化学・数学

文系受験生にとっては習得コストが極めて高く、出題数も少ない。理系の方は自動的に得点源になるが、文系の方はここに時間をかけるのは非効率。迷わず捨てて、その時間を数的処理に回す。

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捨て科目の決め方 ── 文系・理系別の戦略

教養試験は範囲が広すぎるので、すべての科目を完璧に仕上げることは不可能です。「捨てる勇気」が合格への近道になります。ただし、何を捨てるかは試験種と自分の文理の別で変わります。

📚 文系受験生の捨て科目

捨てる:物理、化学、数学

余裕があれば:生物、地学(覚えやすいので1〜2問拾える)

絶対やる:数的処理、文章理解、社会科学、時事

物理・化学に使う時間をすべて数的処理に回す。これだけで合格確率が上がる。

🔬 理系受験生の捨て科目

捨てる:日本史、世界史、倫理・思想(未履修の場合)

余裕があれば:地理(理系でも取り組みやすい)

絶対やる:数的処理、文章理解、自然科学、社会科学、時事

理系は数的処理と自然科学が自動的に得点源。文章理解(英語含む)の維持が鍵。

⚠ 「教養のみ」の試験は捨て科目に注意

専門試験がない自治体(市役所B・C日程、一部の警察・消防など)では、教養の1点が合否を左右します。通常なら捨てる人文・自然科学も、基礎レベルは網羅する「全方位型」の対策が必要になるケースがあります。自分が受ける試験に専門試験があるかどうかを必ず確認してください。

合格ライン・ボーダーは何割?

「教養試験は何割取れば受かるのか」——これは受験生が最も気になるポイントです。試験種ごとの目安を整理します。

試験 足切り
ライン
合格
目安
備考
国家一般職 11/30
(37%)
5〜6割 専門の配点比率が高いため、教養は足切り回避+αでも合格可能な場合あり
国家総合職 6割強 2024年度の筆記ボーダーは得点率換算で約63%
特別区I類 5.5〜6割 40問中22〜24問正解が安全圏
地方上級 6〜7割 自治体によるが、教養6割・専門7割が一般的な目標
教養のみの自治体 7割以上 専門がない分、高得点勝負になりがち

💡 ボーダーから逆算する数的処理の目標

地方上級(全国型)を例にすると、50問中30問正解(6割)が目安。数的処理17問中10問取れれば、残り33問中20問正解でOK。文章理解9問中6問、社会科学6問中4問取れれば残り14問中10問。数的処理で6割を確保できるかどうかが、教養試験全体の合否ラインに直結します。

学習スケジュール ── いつ何をやるか

教養試験の対策に必要な時間は、専門試験込みで約1,000時間、教養のみなら300〜500時間が目安です。6月の試験を目標にした場合のモデルスケジュールを示します。

導入期 ── 試験1年前〜半年前(6月〜12月)

数的処理と文章理解を「毎日」やる

この時期に最優先すべきは数的処理です。毎日1〜2時間を数的処理に充てる習慣を作ってください。判断推理 → 数的推理の順で、パターンを1つずつ覚えていく段階です。文章理解(特に英語)は毎日1〜2問、感覚を維持する程度でOK。

専門試験がある方は、憲法・経済原論などの主要科目もこの時期に開始。

定着期 ── 半年前〜2ヶ月前(1月〜4月)

一般知識を追加し、数的処理はスピード演習へ

数的処理は「パターンを覚える」段階から「時間内に解く」段階へ。1問3〜4分の制限時間で演習します。同時に、社会科学・人文科学・自然科学のうち、捨てない科目の対策を開始。過去問ベースで出題パターンを押さえます。

資料解釈はこの時期に始めても十分間に合う。短期間で得点源にできる。

直前期 ── 2ヶ月前〜本番(4月〜6月)

時事の詰め込み+模試+弱点の最終補強

時事対策はここで一気に。「速攻の時事」等の速習本を1冊仕上げれば数問確保できます。模試を受験して本番の時間感覚を体感し、弱点のあるパターンを重点的に復習。文章理解は毎日1問解いて読解力を維持。

この時期に新しい科目を始めるのは逆効果。やってきたことの仕上げに徹する。

💡 社会人の方へ:スキマ時間の活用が合否を分ける

働きながら受験する場合、1日2〜3時間が限界です。朝の出勤前30分〜1時間に数的処理を固定し、通勤時間にスマホで文章理解や一問一答を解く。「朝イチで数的処理」を習慣にしている社会人合格者は非常に多いです。夜は疲れているので暗記系(時事・社会科学)に回すのが効率的です。

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よくある質問

まとめ:教養試験は「選択と集中」で突破する

この記事のポイント

2024年度の改革で、国家系は一般知能80%に。暗記科目で逃げ切る時代は終わった。

どの試験でも数的処理の出題数が最大。教養試験対策 = 数的処理対策と言っても過言ではない。

コスパ最強は「時事」と「資料解釈」。短期間で確実に数問取れる。

捨て科目を明確にし、数的処理に学習時間の40〜50%を投入する。

合格ラインは6割が目安。数的処理で6割取れれば、他科目の負担が一気に軽くなる。

社会人は「朝イチで数的処理+スキマ時間にスマホ演習」が鉄板。

教養試験は範囲が広く、すべてをやろうとすると時間がいくらあっても足りません。合格する人は例外なく「やらないこと」を決めています。そして、「やること」の最優先に数的処理を置いています。

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職種別の面接対策

県庁に首席で入庁した実績者が、
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サービス開発者:

青島 一平

AOSHIMA Ippei

AI公務員予備校 運営代表

県庁に首席入庁

入庁式にて、約400人の新入職員を代表して辞令を受領(以下の新聞記事参照)。
試験結果と資質を評価され、当時の中枢部署(知事直轄組織)に配属されました。

首席入庁時の新聞記事リンク ➡

経歴
1

働きながら博士号を取得(神戸大学大学院人間発達環境学研究科)

経歴
2

退職後、大手スキルシェアサイトで多くの受験生を支援

経歴
3

AIの活用で「面接対応力」を養ってほしいとの想いでサービス開発

経歴
4

県庁に首席で入庁した実績者が、
サービスを開発しました。

県庁に首席
入庁した実績者が、
サービスを開発。

サービス開発者:

青島 一平

AOSHIMA Ippei

AI公務員予備校

運営代表

県庁に首席入庁

当時の中枢部署(知事直轄組織)などで5年勤務

首席入庁時の

新聞記事

リンク ➡

経歴
1

働きながら博士号を取得
(神戸大学大学院人間発達環境学研究科)

経歴
2

退職後、大手スキルシェアサイト多くの受験生を支援

経歴
3

AIの活用で「面接対応力」を養ってほしいとの想いでサービス開発

経歴
4